明日香村の奈良県立万葉文化館を訪れて参りました。
万葉文化館では平成13年の開館以来、「万葉集」に詠まれた歌をモチーフに当代一流の日本画家が制作した万葉日本画が展示されています。そんな万葉文化館の原点とも言える「万葉日本画」全154点が、期間を三期に分けて展示されています。第2期に当たる今回は、人物画をテーマとした50点の作品が展示されました。
万葉文化館館内にある飛鳥池工房遺跡の復原展示。
万葉文化館のエントランスから日本画展示室へと続く渡り廊下・・・万葉日本画への期待に胸を膨らませながら歩いていると、ふと窓の外に遺跡らしき場所があることに気付かされます。眼下に見えたのは、日本最古の貨幣・富本銭が鋳造されたという飛鳥池工房遺跡の復原展示でした。
飛鳥池工房遺跡の炉跡が見学できる中庭屋外展示
今回の目的はあくまでも万葉日本画の鑑賞だったのですが、個人的には飛鳥池工房遺跡の方に目を奪われました。飛鳥池遺跡は富本銭鋳造の工房跡ということで、歴史好きの方には是非ゆっくりと見学して頂きたい場所だと思われます。
奈良県立万葉文化館の門前。
門の前には無料駐車場も完備されています。軽食処や土産物店なども近くにあり、万葉文化館を見学した後に立ち寄ることもできます。以前に明日香村名物のかめこんを食べたことがありましたが、なかなか美味しかったです。亀形石造物や酒船石などもすぐ近くですので、万葉文化館とのセット見学をおすすめ致します。
万葉文化館の中庭に広がる炉跡群復原展示。
万葉文化館の館内は1階と地下1階の二層構造になっています。この写真は1階の渡り廊下から見下ろしているところです。実際に中庭に降り立ち、間近で工房跡を見学することもできますので是非足を伸ばしてみましょう。
渡り廊下に飛鳥池工房遺跡の解説パネルが立っていました。
飛鳥池工房遺跡は、平成3年(1991)の発掘調査で見つかった7世紀後半から8世紀初めにかけての工房跡の遺跡です。
その後の発掘調査でたくさんの炉跡や廃棄物の堆積層(炭層)、建物跡、塀跡、井戸跡、道路跡などの遺構が確認され、また、多くの遺物が出土しました。
炭層から見つかった遺物から、この工房では金、銀、銅、鉄、漆、ガラスなどを使ってさまざまな製品が作られていたことが明らかになり、この地で日本最古の銅銭とみられる富本銭の鋳造が行われたことも確認されています。
英語表記にもありますが、ここは factory (ファクトリー;工場)なのです。
古代人たちがせっせと富本銭を鋳造していた場所です。そう思って見ると、労働による汗も滴り落ちていた場所なんだろうなぁと感慨深くなります。
館内1階の企画展示室近くから、中庭へと降り立つ出口があります。
ここから階下へと下りて行きます。
飛鳥池工房遺跡の見取図が案内されています。
炉跡群の他にも、水溜(みずだめ)や陸橋、区画塀、富本銭土坑などがナビゲートされていました。
この柱が区画塀を表しているのでしょう。
復原展示とはいえ、飛鳥池工房遺跡の中に足を踏み入れることは禁止されています。工房跡を縫うように通路が確保されていますので、見学者はそこを通って行くことになります。
富本銭鋳造の写真が掲示されていました。
この場所で富本銭の鋳型など、富本銭鋳造に関わる遺物がまとめて埋められていた土坑も見つかっています。並んだ柱列は工房を区画していた塀の柱跡の位置を示しています。
プラモデルを購入した際、箱の中から取り出した部品がこれとよく似た構造で収められていますよね(笑) なんだか面白い共通点を見たような気が致します。
富本銭の出土状況ですが、飛鳥池工房遺跡の他にも藤原京、難波京、平城京、それに長野県内の古墳からも見つかっています。江戸時代の書物に富本銭の名が見られることから、既にその時代には富本銭の存在は知られていたようです。しかしながら、他の通貨にはない七つ星の模様があり、まじないとして使われていたのではないかと考えられていました。
果たして本当に富本銭は流通していたのか?その謎はまだ解明されていません。
金属を溶かすために使われた炉跡(ろあと)。
富本銭が出土した地層は、和同開珎が造られた708年よりも古いことが判明しています。
私が学生時代に学んだ日本最古の貨幣は和同開珎でした。しかしながら、もうその答えは間違っています。日本書紀に見られる条文がその証拠にもなっているようです。
天武天皇12年(683)の条文に「今より以後、必ず銅銭を用いよ。銀銭を用いることなかれ」と記されているのです。
その際に使用禁止となった銀銭は無文銀銭と呼ばれています。
この貨幣は決まった重さに調整された円形の銀地金で、その多くは表面に文字が刻まれていなかったそうです。富本銭には「富本」と漢字が刻まれていますので、それに対する無文銀銭という呼び名だったのでしょう。
富本銭は無文銀銭に比べ、金属としての価値は低いそうです。交換される物との釣り合いを考慮すると、あまり流通していなかったのではないかとする説もあります。流通していなかったかもしれない富本銭ですが、そのデザイン性の高さは誰もが認めるところではないでしょうか。
無料駐車場と万葉庭園
奈良県立万葉文化館にはかなり広い無料駐車場が完備されています。
開館当初は有料でしたが、現在は無料で利用することができます。オープン初年度に10数人の仲間を引き連れて訪れた時のことを思い出します。駐車料金が高いことに不平をもらしていた友人がいたのですが、今はもうそんな心配はご無用です(笑)
奈良県立万葉文化館の駐車場。
身障者マークの付いた駐車スペースも設けられていますね。普通自動車110台、バス7台の収容台数を誇るパーキングエリアです。
明日香村の散策はレンタサイクルが便利なのですが、やはりそこは車社会。マイカーでアクセスされる方も相当数に上ります。博物館の駐車場完備はもはや必須です。奈良県内でも割と都会にある奈良県立美術館には駐車場がありません。その点、やはり田園風景の広がる明日香村は有難いですね。
万葉文化館の建物。
横から見た外観ですが、なかなか格好いいフォルムです。
万葉文化館といえば、四季の花が咲き誇る万葉庭園もおすすめです。
万葉びとの詩情を掻き立てた樹木や草花が植えられ、観光客の目を楽しませています。万葉庭園の芝生内ではお弁当を広げることもできるんですね。これは知りませんでした。
私は旅行・観光関連の仕事に従事しているため、春や秋の観光シーズンには外出がままならなくなります。そのことが原因しているのかもしれませんね。きっと春や秋には、万葉庭園の芝生から賑やかな声が聞こえてくるのでしょう。通路部分での飲食は禁止されているようですので、くれぐれもご注意下さい。
万葉文化館の正面玄関。
古代衣装を身にまとったせんとくんの後ろ姿が見えます。
奈良県立万葉文化館の見取図。
駐車場脇には、食事処のASUCOME (明日香夢)や土産物屋の万葉人が並んでいます。
駐車場の手前には駐輪場も完備されているようです。バスの停留所もありますので、電車利用の方も気軽にアクセスすることができます。玄関を入ると管理・研究棟があり、渡り廊下の向こうに展示棟が配置されているのが分かります。
玄関口のせんとくん。
もうすっかりお馴染みのマスコットキャラクターです。玄関の出入口の方を向いていますね(笑) お出迎えするだけではなく、「どうもありがとうございました」と見学を終えた入館者にお礼を言っているのでしょうか。
万葉庭園ガイドの看板。
ボランティアガイドによる無料案内が行われているようです。午前11時と午後2時からで、どなたでも参加することができます。
万葉庭園の敷地は大きく三つに分けられています。
玄関口前の野外ステージのある場所がメインで、二つ目が飛鳥池工房の遺構が復原された庭園(飛鳥寺から続く万葉文化館の裏口近く)、そして最後に飛鳥池工房遺跡の炉跡群復原展示と続きます。庭園に植えられた草木にはそれぞれネームプレートが立っています。開花時期なども明記されていますので大体のことは分かるのですが、その背景に至るまでは知る由もありません。ボランティアガイドの解説付きで万葉庭園を散策すれば、万葉集の歌の意味にも迫ることができるのではないでしょうか。
お時間に余裕のある方は是非、万葉庭園ガイドに参加してみましょう。
館内1階の展望ロビーと映像ホール
万葉文化館の館内をご案内申し上げます。
エントランスギャラリーから右手には、カフェやミュージアムショップ、万葉図書・情報室などがあります。
まずは万葉日本画を鑑賞するのが目的でしたから、入口から真っ直ぐ進行方向に目を向けます。渡り廊下(ブリッジ)の向こうに主要エリアの日本画展示室が垣間見えます。
エントランスから主要エリアへと続く渡り廊下。
この通路の両サイド下に、飛鳥池工房遺跡の炉跡群が展示されています。よく見ると、渡り廊下の天井にも何かが展示されていますね。
万葉文化館の常設展示観覧券。
蹴鞠などに興じる万葉びとが描かれています。
渡り廊下の端の方に万葉歌が掲示されていました。
蓮の花ですね。
「ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に たまれる水の 玉に似たる見む」
万葉集の巻十六・三八三七に収められる有名な歌です。清らかな心の象徴とも言える、蓮の葉の上の水玉が見事に表現されています。ネーミングが万葉文化館ですから、とにかく万葉集に特化したミュージアムであることがうかがえますね。
日本画展示室で万葉日本画を堪能し、展示室から出てきたところです。
階下の地階には、一般展示室と特別展示室があります。
このすぐ横に年輪を刻む春日杉が展示してあり、矢印方向には見晴らしのいい展望ロビーと映像ホールが控えています。
こちらが万葉文化館の展望ロビー。
直ぐ近くの飛鳥坐神社や大和三山などが見渡せます。1階部分ではありますが、少し高台に建っていることもあり視界が開けています。私が訪れた時は、春日若宮おん祭のだ太鼓が展示されていました。
展望ロビーの片隅には休憩用の椅子と机も置かれています。
カルチャートークに花が咲く憩いの場ですね。
だ太鼓の背後には、歌垣の風景がディスプレイされていました。
飛鳥の里の歌垣を表現したブロンズレリーフのようです。
だ太鼓は常設展示ではありませんが、壁に見られる歌垣風景は年がら年中いつでも見ることができます。
「万葉集」などによれば、歌垣とは年齢・性別を問わず歌を掛け合って恋人を求め、また、歌競べなどをするもの。春や秋に山上や市などで歌舞・飲食し、その中で男女が出会った。
「歌掛き」が本来の意味だったと思われるが、人が垣根のように立ち並んで歌を掛け合うことから、奈良時代には「歌垣」と書かれるようになった。東国では嬥歌会(かがい)と言い、その場合の語源は「掛け合い」であろう。
歌垣の行われた場所でまず思い出すのが、三輪山麓の海柘榴市です。
人が集う賑やかな場所では恋も生まれるのでしょう。山や市で歌舞・飲食し、と書かれていますよね。まさしくこれは現代で言うところのハイキングや飲み会に当たるものではないでしょうか。昔も今も変わらない人の営みを感じます。
展望ロビーの脇にある映像ホール。
三本立てで万葉ワールドを堪能することができました。
映像ホールの上映案内です。
タイトルとそれぞれの所要時間が案内されています。
万葉歌を日本画で表現することの意義や、代表画家の制作過程などが映像で流れます。ご自身の持ち時間と照らし合わせて、少しだけでも観賞していって下さい。新たな万葉世界の扉が開かれることでしょう。
歌の広場や特別展示室@館内地下一階
万葉文化館館内の地下一階には、一般展示室と特別展示室が設けられています。
万葉文化館のことを俗に体験型ミュージアムと言ったりしますが、その動的体験を楽しめるのが地下一階の一般展示室です。額田王や柿本人麻呂を題材にした万葉劇場をはじめ、さやけしルーム、万葉おもしろ体験、歌の広場などの展示スペースが広がっています。
映像ホールから地下一階に下りると、万葉絵はがき写真というコーナーが設けられていました。
プリクラのような感じなのでしょうか。
数年前に訪れた時には無かったコーナーです。どうやら新たに設けられたようですね。
またどなたか撮影された方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
どんな仕上がりになるのかな?
大和国細見図と書かれていますね。
古地図のようなものが壁面に掲示され、その前に銀色のパネル板が5つ並んでいます。
「振動発電」に挑戦!
銀色のパネルを踏むとLEDが光ります。靴のままでどうぞ!
言われるがままにパネルの上に乗ってみました(笑)
踏んだパネルに書かれた地名の近くが点灯し、なるほど振動によって発電しているのだなと実感します。
吉野と明日香の銀色パネル。
絨毯の下に導線が埋め込まれているものと思われます。
年表に記された万葉歌も点灯するようになっていました。
694年の藤原京遷都のところに案内されている万葉歌ですが、どこかでこの歌の歌碑を見た覚えがあるなと思っていたら、甘樫丘にある万葉歌碑でした。ここは体を動かしながら飛鳥の歴史を体感できるコーナーのようです。
一般展示室に展示される遣唐使船の模型。
荒波にもまれながらの航海の様子が伝わってきますね。
こちらは壬申の乱の様子です。
合戦の声が聞こえてきそうな迫力を感じさせます。
これらの展示物の前に、一般展示室の入口近くにはさやけしルームが設けられています。万葉びとが体感したであろう自然界の音や空間に身を委ねるコーナーです。
当然のことですが、万葉時代にはテレビやラジオがありません。現代社会に普及しているスマホやタブレットなど無い時代です。残念ながら私たち現代人の五感は鈍ってしまっているのではないでしょうか。五感を研ぎ澄ます。そういう機会が失われつつあります。そんな中にあって、万葉文化館のさやけしルームは人としての機能を呼び覚ましてくれる空間です。
まずはさやけしルームで万葉時代にタイムスリップし、そこから一般展示室の見学へと向かいます。
伎楽の舞人(まいびと)。
右側の女性が呉女(ごじょ)で、左側は男性役の崑崙(こんろん)とされます。
お面を被って舞う伎楽(ぎがく)という古代芸能。東大寺大仏開眼供養の際の伎楽面はあまりにも有名ですよね。かの聖徳太子も、仏寺での伎楽を奨励したと伝えられます。
上のシーンは、美しい呉女に恋をした崑崙が、あろうことかその呉女に追い払われてしまった場面が演じられているようです。
歌の広場では、古代の歌垣の場面が再現されていました。
まるで集団お見合いのような光景ですが、今でもアジアの僻地に行けば、実際に歌垣による恋の掛け合いが行われているようです。歌の広場にはビデオ視聴コーナーもあり、世界中の歌垣が紹介されています。射止め射止められたカップルが、お互いに恥じらいの表情を浮かべながら結ばれる光景は見ていてほのぼのとした気分になれます。
古代日本の歌垣は、「万葉集」「古事記」「日本書紀」「風土記」などに記録が残されています。
歌垣とはそもそも何なのか?歌垣を説明する際に、その特徴が万葉文化館発行の「よろずは」に掲載されていましたので箇条書きにてご案内致します。
- 春と秋に山や河、市で行われる。
- 古代では、「うたがき」または「かがひ」と呼ばれる。
- 男女が集まって歌を掛け合う。
- 未婚者、既婚者も参加する。
- 楽器が使われることもある。
- 飲食、歌舞が行われる。
- 贈り物をする。
ちょっと意外なのが、既婚者も参加するという項目ですね。
一人の女性をめぐって男同士で行う歌垣もあったと伝えられます。いずれにしても山や河、市などの神聖な場所を選んで行われていたようです。海柘榴市などは三輪山麓に位置していますが、三輪山は神様そのものです。大神神社の御神体は三輪山なのです。河や市は異界との境界とも考えられ、神山と同じく神聖視されていました。そう言われてみれば、海柘榴市は初瀬川の畔にありますよね。
万葉びとの筆跡コーナー。
万葉時代に残された筆跡といえば、そのほとんどが行政文書に書き込まれる署名だったと言います。下の名前だけの署名が多く、他の文書と比較して筆跡をたどるのは相当難しいとされます。
市で須恵器や土師器を売る人。
通行人に話しかけているのでしょうか、人形の表情が活き活きとしていますね。
こちらは食物の市のようです。
古代人たちが口にしたであろう野菜や木の実が並びます。
富本銭鋳造の様子も、立体人形を使って表現されています。
飛鳥池工房遺跡での仕事ぶりが、より具体的にイメージできますね。
様々な小道具も展示されていますね。
鋳型から外したばかりの富本銭は、鋳棹(いざお)と呼ばれる木の幹のようなもので繋がっています。
富本銭の材料は、銅とアンチモンという金属だったそうです。
アンチモンは銅が溶ける温度を下げて、鋳造をしやすくするために使われたようです。またアンチモンには、完成した富本銭の強度を増す働きもあったそうです。
落書きをした木切れ。
落書きって、英語に翻訳すれば informal inscription になるんですね。ひょんなところで、英語の学習が出来たりもします(笑) 飛鳥池遺跡からは大量の木簡も出土していますが、公的な記録よりもこうした落書きの方に興味をそそられますね。
一般展示室の出口付近にある「歌とは何だろう」のコーナー。
万華鏡のような全面ガラス張りで、万葉世界へのタイムトンネルが演出されています。
地下一階の片隅にある特別展示室。
飛鳥池工房遺跡の発掘成果が展示されています。
発掘された出土品や富本銭などが展示され、狭いながらも充実したスペースとなっています。
記紀万葉をテーマに様々なイベントが繰り広げられる奈良県内ですが、万葉文化館は万葉時代を学ぶにはうってつけのミュージアムです。山の辺の道を歩いていて、ふと心に留まる万葉歌碑に出会ったらここを訪れてみてはいかがでしょうか。万葉びとの息遣いが聞こえてきそうな素敵なミュージアムです。
万葉文化館の周辺観光スポットを幾つかご紹介しておきます。酒船石や亀形石造物の他にも、飛鳥寺、飛鳥坐神社、水落遺跡、大伴夫人の墓、藤原鎌足産湯の井戸などがあります。飛鳥散策と併せて、是非一度奈良県立万葉文化館を訪れてみてはいかがでしょうか。
<奈良県立万葉文化館>
- 住所 :奈良県高市郡明日香村飛鳥10番地
- 開館時間:午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)
- 休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替日
- 入館料 :一般600円 高校・大学生500円 小・中学生300円
- 駐車場 :無料駐車場有り
- アクセス:近鉄橿原神宮前駅東口よりバス「万葉文化館西口」下車すぐ、近鉄・JR桜井駅南口よりバス「万葉文化館」下車すぐ、近鉄飛鳥駅より徒歩40分