引出物に紅白の独楽

京都神泉苑の斜め前にお店を構える雀休さんを訪ねて参りました。

京都の伝統工芸品として名高い京独楽(きょうこま)。

坂本龍馬ゆかりの武信稲荷神社にお参りした後、かねてからお世話になっている京こま職人さんの店舗へと足を運びます。

紅白の独楽

紅白の京こま。

これは結婚式のお祝いにピッタリではないでしょうか。

独楽には一本の芯が通り、その周りを幾重にも重ねられた巻胎技法の跡がうかがえます。丁寧な手仕事ゆえ、大量生産の出来ない代物ではありますが、お祝いシーンにはまたとない贈り物となることでしょう。

結婚相手の心を一本の芯で射抜いた後は、ブレない芯を持って力を合わせ、人生の荒波を回り続けて行きます。そんな希望溢れる未来への広がりを感じさせます。引出物やご両親へのプレゼントにも是非おすすめしたい逸品です。

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祇園祭の山鉾をモチーフにした京独楽

突然の訪問にも関わらず、ご親切に対応して下さった店主にこの場を借りてお礼申し上げます。

店内を見回してみると、すぐに目に飛び込んできたのが祇園祭の山鉾を模した独楽でした。

山伏山の京こま

祇園祭の前祭に登場した山伏山。

御神体の山伏が、細部に至るまで見事に再現されています。

以前に三輪坐恵比須神社の初えびすに於いて、京野菜をモチーフにした京独楽を購入させて頂きました。野菜をデザインした独楽にも驚いたものですが、いかにも京都らしい祇園祭バージョンに思わず興奮します。

神泉苑

道路を挟んで雀休さんの右斜め前にある神泉苑。

徳川家ゆかりの二条城にも程近く、歴史散策にもおすすめのエリアとなっています。

蟷螂山の京こま

こちらはカマキリが印象的な蟷螂山(とうろうやま)ですね。

「かまきり山」とも呼ばれ、厄除にご利益があります。蟷螂山も山伏山と同じく、祇園祭の前祭に登場した山です。私は今年の7月、鯉山などの後祭の会所巡りを楽しみました。残念ながら前祭はスルーしてしまったのでその詳細が分からないのですが、こうやって伝統工芸品を見させて頂き、多少なりともその様子をうかがい知ることが出来ました。

山伏山

金屏風をセットして頂き、山伏山モチーフの京独楽を撮影します。

御神体の山伏は、その昔八坂の塔が傾いた時に法力によって直したという浄蔵戸貴所の大峰入りの姿を表しています。

伝統工芸品の京こま

天井近くに製作途中の独楽が飾られていました。

店主にお伺いすると、彩色を施した後にこうやって乾かしているのだそうです。よくよく見てみると、独楽を持つ取っ手の部分が異様に長いですよね(笑) この状態で乾かした後に、取っ手を適当な長さに切断する工程が待っています。

分解した山伏山

分解された山伏山の独楽。

あっという間に独楽が出現致しました(笑)

なるほど、このように組み立てられていたのですね。恐れ入りました。

御神体の背後にかざされていた朱大傘も、その正体は独楽だったようです。

京こまの山伏山

右手に斧を持ち、腰には法螺貝を付ける御神体。

神様が降臨するという真松が天に向かって伸びます。是非来年の祇園祭の際には、この山伏山の巡行する姿も見てみたいものです。

大船鉾

こちらは今年の話題をさらった大船鉾ですね。

蛤御門の変で大部分を焼失し、その後は居祭を続けていましたが、平成26年に約150年ぶりに復興を果たしています。

蟷螂山

伝統職人の技が冴えます。

桜井市三輪の大神神社にも、若宮神幸祭というお渡り行事があります。馬も闊歩する時代行列で、桜の季節にも当たることから数多くの観光客で賑わいます。若宮神幸祭の様子も、是非京こま職人さんの手で独楽にして頂けないかなと思いました(笑)

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結婚式や結婚記念日の贈り物におすすめ

紅白の京独楽ですが、大きいサイズと小さいサイズが用意されています。

引出物には小さいサイズがいいかもしれませんね。

お値段もお手頃で、参列者にもお喜び頂けるのではないでしょうか。

紅白の京こま

大きいサイズの紅白こま。

こちらは引出物よりも、ご両親へのプレゼントにいいかもしれません。

金銀の京こま

金銀の京こま。

ゴールドとシルバーもいいですね。金婚式、銀婚式におすすめしたい贈り物です。

大文字焼の京こま

京都の大文字焼をモチーフにした京こまもディスプレイされていました。

手前の独楽は京都五山送り火における、嵯峨鳥居本曼荼羅山の鳥居形がデザインされているようです。妙・法の文字も見えますね。

紅白の京こま

こちらが小さいサイズの紅白こまです。

こうやってご案内すると、まるで飾り物のように思われるかもしれませんが、実際にクルクルと勢いよく回る独楽なのです。しかも、特別な技を要しません。単に指先で取っ手をつまみクルッと回すだけです。ただそれだけで、嘘のようにくるくると回り出すのです。

実用性を兼ね備えた独楽であることを付け加えておきます。

合格祈願の京こま

合格祈願の「あたり独楽」。

吉祥の矢羽根が付いていますね。志望校を見事に射抜き、未来へ向かって羽ばたいていってもらいたいと思います。

釣鐘型の京こま

こちらは釣鐘型の京独楽です。

今回は実に様々な種類の独楽を見学させて頂きました。

これからも雀休さんから目が離せません。創意工夫を重ねながら、色々な種類の独楽を世に出していって頂きたいですね。

当館大正楼は大神神社、石上神宮、橿原神宮などの結婚披露宴会場としてご利用頂いております。引出物やプレゼントに伝統工芸品の独楽をご希望の方がいらっしゃいましたら、是非当館までひと声お声掛け下さい。旅立ちに際し、素敵な贈り物となりますことを心よりお祈り申し上げます。

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