明日香村の牽牛子塚古墳を見学するために飛鳥駅で下車。
飛鳥駅から西へ5分ほど歩いて行くと、道の右側に国の史跡に指定されている岩屋山古墳がありました。
岩屋山古墳。
飛鳥には高松塚古墳やキトラ古墳といった有名な古墳が存在しています。
日本史の教科書でおそらく少しは勉強したことがあるんでしょうが、目の前の岩屋山古墳のことが思い出せません。それだけ陰に隠れたマイナーな古墳ということになるでしょうか。
飛鳥石で造られた国の史跡!岩屋山古墳の横穴式石室
飛鳥の観光名所は、そのほとんどが近鉄橿原線の線路から東側にあります。
石舞台古墳、飛鳥寺、橘寺、万葉文化館、飛鳥資料館等々、全て東側です。それに対し、線路から西側の観光名所といえば、数えるぐらいしかありません。今思い付くところで言えば、牽牛子塚古墳や益田岩船といったところでしょうか。
岩屋山古墳の石室
綺麗な横穴式石室です。
実に精巧に刻まれた、他に類を見ないほどの美しい石組みです。岩屋山古墳の石室を眺めていると、桜井市の安倍文殊院境内にある文殊院西古墳の切石造が脳裏をよぎります。文殊院西古墳の玄室も、実に几帳面に造られています。
岩屋山古墳。
今回の目的は、あくまでも牽牛子塚古墳だったのですが、時間があったので寄り道をさせてもらうことになりました。こんもりと盛り上がった墳丘状になっていて、岩屋山古墳の石室までは石段を登って行くようです。
岩屋山古墳の築造は7世紀。1968年(昭和43年)に国の史跡に指定されている横穴式石室です。
岩屋山古墳の案内板ですね。
専門的なことはよく分かりませんが、イラストで分かりやすく説明されています。
この石段を登って行きます。
いよいよ岩屋山古墳の石室に近付きます。
岩屋山古墳。
失礼な印象ではありますが、なんだかゴリラの頭を思わせます(笑)
石室の中のこの模様は飛鳥石の特徴です。
所々に色の違う部分が見られます。
墳丘の上部へ続く道でしょうか。
人が通った痕跡が見られます。さすがに恐れ多いので、私はここで失礼致しました。
岩屋山古墳を案内する道標。
飛鳥駅から牽牛子塚古墳までは少し時間が掛かりましたが、岩屋山古墳へのアクセスは駅からあっという間でした。歴史がお好きな方に、こういう岩屋山古墳のような穴場スポットをおすすめしたいと思います。