大淀町岩壺の葛上神社

県道222号(今木出口線)沿いに鎮座する葛上神社(くずかみじんじゃ)。

神社名から察するに九頭龍神と関係しているのかと思いきや、どうやら主祭神は天岩戸伝説で有名な力持ちの手力雄命のようです。アマテラスを外の世界へ引っ張り出した怪力のタヂカラオ。神話に因んでか、秋祭りには子ども相撲が催されています。

葛上神社の手力雄命・日尻権現社・三十八柱神社

葛上神社に祀られる三柱の神。

中央が手力雄命、右殿に日尻権現社、左殿には三十八柱神社を仰ぎます。

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岩壺集落の氏神!今木出口線を経由して岩壺の巨木へ

大淀町岩壺には、岩壺の巨木や岩壺弁財天があります。

葛上神社から県道をそのまま西へ進めば、蘇我入鹿ゆかりの甲神社保久良古墳へアクセスします。葛上神社の北東方向には愛宕山があり、中世山城の矢走(やばせ)城跡が今もその痕跡を留めています。

葛上神社の石鳥居

葛上神社の石鳥居。

県道が緩やかにカーブを描く三叉路にありました。鳥居の右手前に簡易な造りの手水舎が見えます。ちなみに専用駐車場はありませんので、手水舎の右奥辺りに路駐するのがいいでしょう。

社頭に建つ石標。

「左 矢走」と刻みます。山中に平坦面の曲輪が残る矢走城。室町時代の山城と目されており、高取町から吉野方面へ抜ける芦原峠越えの吉野街道を押さえる位置取りです。矢走城跡はまだ足を運んだことがないので、次回の楽しみに取っておきます。

葛上神社の鳥居扁額

葛上神社の扁額。

吉野葛の「葛(くず)」ですが、耳に届く音だけで受け取るなら「九頭神(くずかみ)」ですね。

九つの頭を持つ龍。9は二桁の10の直前の最大数でもあり、最もパワーを秘めた龍とも言えます。元は水神の九頭龍を崇拝しながらも、時の流れの中で手力雄命に切り替わっていく・・・その変遷はどこか、高取町越智にある天津石門別(あまついわとわけ)神社を想起させます。

天津石門別神社@高取町越智
高市郡高取町越智に鎮座する天津石門別(あまついわとわけ)神社。御祭神は天手力男命です。天岩戸伝説でアマテラスが隠れた岩戸をこじ開けた神様ですね。天津石門別神社に関しては不明な点も多く、未だ謎に包まれています。鎮座地は越智遺跡の西側に当たりま...

葛上神社の狛犬

口を閉じた吽形。

矢走方面への道も湾曲していますね。

葛上神社の割拝殿

鳥居から石段を登って行くと、割拝殿が出迎えてくれました。

その上手に本殿が控えているようです。

葛上神社の本殿

本殿が見えてきました。

高所に祀られる葛上神社の神様。

手力雄命

力自慢の手力雄(たぢからお)。

奈良の猿沢池の近く、三条通沿いに春日大社の境外末社・手力雄神社があったことを思い出します。右側に祀られるのが日尻権現ということですが、あまり聞き慣れない神様ですね。日尻は「聖、日知り」を意味するのかもしれません。桜井市太田には“日知りの地に鎮まる”天照御魂神社が鎮座しています。

天岩戸神話の神を祀る手力雄神社@奈良市橋本町
天岩戸(あまのいわと)神話で活躍した神様。岩戸隠れの伝説はよく知られるところですよね。天照大神が天の岩屋戸に引き籠り、世界が真っ暗になってしまったというお話。困った神々が相談して、アメノウズメが胸もお腹も露わに踊り出すことになります。八百万...

明治天皇遥拝所と靖国神社の石碑

明治天皇遥拝と靖国神社の石碑。

葛上神社の割拝殿

本殿から割拝殿を見下ろします。

なかなかの急勾配ですね。

大淀桜ケ丘小学校の通学バス乗降所

県道をさらに西へ進むと、バスとタクシーの乗降所がありました。

大淀桜ケ丘小学校の通学バス乗降所ですね。

よどりタクシー乗降所

大淀町デマンドタクシーのよどりタクシー乗降所。

「岩壺老人憩の家前」と記されています。

電柱のヤバセ

電信柱の「ヤバセ」。

矢走(やばせ)も難読地名の一つだと思われます。おそらくお城にちなんだ地名でしょう。矢がビュンビュ~ン!と飛んでいたに違いありません。

岩壺の巨木

岩壺の巨木を指し示す道標。

この日は時間に余裕が無く断念しましたが、各地の巨木巡りも楽しいものです。

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