近鉄御所線忍海駅の北西方向に葛城市歴史博物館があります。
飯豊天皇の執政地とも伝えられる角刺神社にも程近く、葛城観光の学習スポットとして人気を集めています。
葛城市歴史博物館。
バスの停留所にもなっているようですね。残念ながら私が訪れた日は休館日のようでした。
美容柳が開花する葛城市歴史博物館
歴史博物館の周りの花壇に美容柳(びようやなぎ)が咲いていました。
6月から7月に開花する美容柳は、たくさんの長いおしべで見る者を魅了します。金色の糸のようなおしべが5束に分かれ、それぞれが美しくカーブを描きながら立ち上がります。
花壇に植えられていた美容柳。
私の宿の近くの三輪公園にも、毎年6月になると気高い雰囲気の美容柳が開花します。蒸し暑い時期に咲く鮮やかな黄色い花が、ほっと心を癒してくれます。
竹内街道・横大路の幟旗も見えますね。
オトギリソウ科の美容柳は、元来漢字で書けば「未容柳」となります。その美しい姿からは女性的な印象を受けます。そのためでしょうか、今では美容柳の漢字を当てることが多くなりました。
葛城市歴史博物館には様々な展示物がありますが、以下に主なものをまとめておきます。
- 葛城地方の全域を空から見渡せるコーナー
- 屋敷山古墳出土の長持型石棺を展示するコーナー
- 中世戦乱時代の山城の復元模型
- 江戸時代の町の様子を古文書や絵図で振り返るコーナー
葛城市歴史博物館から北西方向に位置する屋敷山古墳。以前から興味を抱いていた古墳の一つです。
屋敷山古墳は5世紀中頃の築造とされる全長135mの前方後円墳です。古代豪族葛城氏にまつわる古墳ではないかと言われ、国指定史跡にもなっています。長持型石棺は是非この目で見てみたいですね。
右へ向かえば、葛城市歴史博物館、飯豊天皇埴口丘陵へと続きます。
真っ直ぐ進んで行けば、角刺神社、笛吹神社(葛木坐火雷神社)へとアクセスします。この後、徒歩数分の角刺神社へは歩いて行きましたが、さすがに笛吹神社は遠かったので車で向かうことに致しました。
開館案内が出ていますね。
葛城市歴史博物館の休館日は毎週火曜日と第2・第4水曜日となっています。開館時間は9時~17時、入館料は大人200円に設定されています。次回は是非、開館日に注意して訪れてみたいと思います。
入館できなかったので、外から辛うじて中の展示物を撮影(笑)
この日は万葉歌人の柿本人麻呂を祀る柿本神社にも参拝することができました。