2018年度の三輪の初えびす。
今年もこの季節がやって参りました。
2月5日~7日までの3日間、三輪坐恵比須神社に於いて初市大祭が開催されます。初えびすに先立ち、三輪の町のあちこちに祭事を報せるのぼり旗が立ちます。赤い幟旗を見ながら、この日が来るのを心待ちにしていました。
【写真ポージング提供;猫にゃご@プロカメラマン】
恵比須神社宮司と七福神。
今年はなんと、幸せを呼ぶ七福神が登場しました!
鯛引き行列の後、境内で記念撮影が行われていました。タイミング良く後光が差し、この上なくおめでたい写真となりました(^.^)
卜定祭でも奉納される三輪素麺掛唄
ふらりと立ち寄った境内で、思わぬ幸運に恵まれました。
大神神社の卜定祭で奉納される三輪素麺掛唄を拝見することが出来たのです。これはラッキーです。
三輪そうめんは言わずと知れたブランドですが、そもそもその歴史には大神神社が深く関わっています。
奈良時代に大和地方が飢饉となった際、大神神社祭神の子孫である大神穀主(おおみわのたねぬし)が神のお告げに従い、小麦から保存食を作ったのが始まりとされます。飢饉対策という意味では、サツマイモの青木昆陽を思い出しますね(笑)
大神神社の卜定祭では、素麺の製造・販売関係者が参列し、拝殿前にて三輪そうめん音頭保存会の女性らが「三輪素麺掛唄」を奉納します。素麺の製造過程を表現したユニークな踊りです。
三輪坐恵比須神社でも奉納されていました。
赤い襷に前掛け姿のご婦人方が、音楽に合わせて舞いを披露します。
既に御供撒き用の台もセットされていました。
紅白幕の左横に鳥居が見えていますが、あそこには大黒さんが祀られています。三輪さんにも祀られる大物主ですね。ちなみにオオモノヌシとえべっさんは親子関係に当たります。
卜定祭とは、三輪の神様に地元特産の三輪素麺の卸値を占う祭典です。
新年の卸値がご神意のままに決められます。今もなお、その伝統が引き継がれていることに地元民としての誇りを覚えます。
なかなか賑やかな祭典だったようですね。
途中からではありましたが、十分にその雰囲気を楽しませて頂きました。
境内で祭りを見学している最中、どなたかに呼び止められました。誰?と思うも束の間、いつもお世話になっている婚礼会社『晴レの日』のスタッフさんでした。主に大神神社の結婚式で取引させてもらっているのですが、昨年度はここ恵比須神社に於いても結婚式が実現しています。
巫女さんと宮司さん。
背中合わせのポージングが決まっています。
子供たちの鯛引き行列。
その一仕事を終えた鯛の台車が背後に控えます。
婚礼会社のスタッフさんにお伺いしたところ、京都では上賀茂神社、大阪では坐摩神社の結婚式が多いようです。坐摩神社は三つ鳥居を有し、渡辺姓発祥の地でもあります。全国の渡辺さんに声掛けすれば、より一層坐摩神社で挙式するカップルも増えるのではないかと思います。いつもボンヤリ考えるのですが、藤原鎌足を祀る談山神社も藤原姓発祥と言えなくもありません。全国の「藤」の付く藤原、藤本、藤田、加藤、武藤、佐藤さんたちにアピールできないものでしょうか(笑)
七福神も登場して益々縁起のいい三輪坐恵比須神社。
今年はえべっさんでの結婚式も盛り上がっていくことを祈念致します。
【初市大祭の関連情報】