恵比須神社に遊ぶ九条ねぎの独楽

今年も開催された三輪坐恵比須神社の初市大祭

2月6日の六日市の日に、空き時間を見つけて徒歩1~2分の距離にある恵比須神社境内へ足を運んでみました。そこで見つけたのが、独楽職人さんによる九条ねぎをデザインした独楽。

九条ねぎの独楽

九条ねぎの独楽。

細長い形をしていますが、手でつまんで回すだけで勢い良く回り始めます。

初えびすの干支独楽!三輪坐恵比須神社
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男女の心を射抜く独楽の贈り物

独楽は実に縁起のいい遊び道具です。

回転する独楽からは、恋のキューピッドのようなイメージはなかなか湧いてきませんが、回転しているということは、見る角度を変えれば中心に一本の芯が通っているということでもあります。思いを貫き願いを叶えるお守りとしてもおすすめですね。

九条ねぎの独楽

同心円状にぐるぐると巻かれているのがよく分かります。

もちろん、その中心には一本の芯が通っているのです。

この独楽をお作りになられているのは、京都市在住の職人さんです。昨年も今年も初市大祭に出店されていて、その前日には当館にお泊り頂いています。二条城の南方、神泉苑の南西斜め前にある「雀休(じゃっきゅう)」というお店を構えていらっしゃいます。

雀休さんの小冊子から抜粋させて頂きます。

「京こま」は着物布や色艶やかな綿紐を芯に巻き重ねて作る(巻胎の技法)京都の伝統工芸です。今も雀休の職人の手により受け継がれ守られております。

巻胎の技法という伝統工芸なのですね。九条ねぎの独楽をよく見れば、確かに幾重にも丁寧に重ねられた手仕事の跡がうかがえます。

雀休の職人さん

恵比須神社の手水処の前で、雀休の職人さんにポーズを取って頂きました(笑)

露店の店頭で購入した九条ねぎの独楽をお持ち頂き、はいポーズ!

京こまの独楽

今年も様々な種類の独楽が売られていました。

その中でも目を引いたのが、冒頭の九条ねぎの独楽でした。九条ねぎの独楽をはじめ、今年の雀休さんの店頭には京野菜をモチーフにした野菜シリーズが登場していました。堀川ごぼう、鹿ヶ谷かぼちゃ、聖護院かぶら等々の京野菜が見事に独楽に姿を変えていました。さすがにこれは印象に残りました。

九条ねぎの独楽

雀休さんイチ押しの自信作です。

京こまの簪(かんざし)等も販売されていて、数多くの参拝客が群がります。

大神神社の結婚式のみならず、同じく三輪山の懐に抱かれる恵比須神社の結婚式もどんどん盛り上がっていけばいいなと思います。恵比須神社の婚礼の際には、引き出物に独楽を選ぶ人も出てくるかもしれませんね。花嫁衣装に雀休さんの簪(かんざし)なんていうのもオシャレでいいのではないでしょうか。

小さい独楽

ミニサイズの独楽も登場しています。

その小ささ故か、寒気の中で手のかじかんだ私には回すことができませんでしたが(笑)お手本に雀休の職人さんに回して頂きましたが、さすがに慣れていらっしゃいます。指の先に隠れてしまいそうな小さい独楽にも関わらず、クルクルと元気良く回り出します。

「仕事や商いがうまく回りますように」

商売繁盛で笹持って来い♪ 恵比須神社の伝統祭事に似つかわしいマストアイテムのような気がして参ります。私も小さい頃は、紐の付いた独楽を回して遊んだものですが、昨今ではあまり見かけなくなりました。最近の小さい子供たちの間では、ベーブレードが人気ですよね。

独楽

雀休さんの独楽のいいところは、伝統工芸品でありながら単なる置物ではなく、ちゃんとした遊び道具にもなるという点です。

さらには独楽を回すために特別な技能が必要なわけでもなく、ただ単に指先でつまんでひねるだけで勢いよく回り出します。もちろん、独楽に巻き付ける紐も不要です。

来年の初市大祭には、どんな新作の独楽が登場するのでしょうか。今からとても楽しみですね。

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三輪坐恵比須神社参拝案内

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日本最初市場「海柘榴市」 三輪坐恵比須神社

住所:奈良県桜井市三輪375


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拝観料:無料

駐車場:境内駐車スペース有り

アクセス:JR万葉まほろば線三輪駅より徒歩3分 JR万葉まほろば線桜井駅から奈良交通バス三輪惠比須神社前下車 奈良交通バス三輪参道口下車徒歩5分

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