桃の節句を控え、館内に雛人形を飾りました。
毎年この時期になると、玄関や客室にお雛さんを飾り付けます。
料理旅館大正楼の雛人形。
ちょっと目立たない場所にいらっしゃいます。
本来は雛壇の一番上に坐す ”お内裏様とお雛様” 。昔は本格的な雛祭りをお祝いしましたが、昨今は二体のみの省略形です。とは言え、玄関先でひっそりとその時を謳歌しています。
坪庭の梅も開花!客室のフクロウの置物
毎年春先になると、裏庭に木蓮の花が咲きます。
木蓮よりも先に開花するのが、客室「御笠」の坪庭に植えた梅です。
大正楼玄関。
正面には虎の彫刻が映える一木造りの置物。
その背後に、ひっそりと身を潜めるのが雛人形です。
横から覗き込まなければ見えません。
真上から失礼します。
ちゃんと金屏風を背にしています。
客室「御笠」の坪庭に咲く梅。
早春の一コマですね。
歴史を感じさせる、丸い桜の柱が並びます。
その上に、本来は主役であるはずのお内裏様とお雛様を飾ります。七段飾りじゃなくてごめんなさいね、と心の中でつぶやきます。
客室のフクロウの置物。
久延彦神社にも祀られるフクロウは知恵の神様でもあります。
「福来朗」「不苦労」にかけて、縁起物としても人気があります。昨今ではフクロウカフェも街ナカで見かけるようになりましたよね。
客室の掛軸。
自然の美しさが表現されています。
大正楼看板。
当館のロゴにも使っている大正楼の「正」の字ですが、崩し字のためかよく「匠」と勘違いされます。なるほど、そうとられても納得ですね。
様々な置物が雛人形の脇を固めています。
向こうに見えている階段は、二階の大広間へと続いています。
お雛様のアップ。
その髪型は「おすべらかし」でしょうか。
当館では十二単の結婚披露宴も度々行われますが、新婦様の髪型はおすべらかしと決まっています。改めて見てみると、横に張り出した豪華な髪型であることが分かります。
客室の雛人形。
豆粒ほどの小さな顔がちょこんと乗ります。色んなバリエーションの雛人形がお客様をお出迎えしています。
一寸法師の掛軸。
鮮やかな色彩で描かれていますね。
何を思うのでしょう?
フクロウって見るからに賢そうです。したたかに何かを考えていそうな雰囲気がたまりません。
大正楼中庭。
昔からずっと、変わらぬ位置取りで建ち続ける石灯籠。
今はもうありませんが、増設した風呂場には大きな銀杏の木が植えられていました。
鮎を描いた団扇。
大正楼館内の雛祭りモードは微々たるものですが、県内各地でも雛人形イベントが催されています。大和郡山市の「大和な雛まつり」、高取町の「町家の雛めぐり」など、どれも圧巻の雛祭りイベントです。この時期ならではの楽しみです、是非皆さんも足を運んでみて下さい。