奈良県桜井市は芸能創生の地と言われます。
その発端となったのが聖徳太子ゆかりの土舞台。
土舞台にも桜の花が咲いていました。
安倍文殊院にほど近い、小高い場所に佇む土舞台。
石碑の他には何も無い静かな場所ですが、それだけにひっそりと咲く桜の花に心が奪われます。
土舞台顕彰碑と除幕式の解説
土舞台はかなり急な高所にあります。
桜井はアップダウンの激しい土地柄ですが、いかにも桜井らしい場所に顕彰されていました。
土舞台の案内板。
仏教伝来の地、大相撲発祥の地など様々な歴史を持つ桜井市。
ここが正しく日本の芸能の発祥の地であると言われています。
土舞台顕彰碑。
桜井材木の守護神・石寸山口神社からさらに急坂を登った所にあります。すぐ近くには安倍山城跡もあり、歴史好きにはおすすめのエリアです。
土舞台で上演された天理大学雅楽部による伎楽「獅子奮迅」の写真。
土舞台顕彰碑は郷土出身の文芸評論家・故保田輿重郎氏(1910~1981)の提唱により市行政・民間諸団体の尽力で建立されました。昭和47年11月の除幕式には、俳優森繫久彌氏をはじめとした芸能関係者や、ノーベル物理学賞受賞の朝永振一郎博士などが出席し、盛大に開催されました。それ以降毎年、顕彰大祭と芸能イベントが開催されています。
『コギト』で有名な保田輿重郎の名前がありますね。桜井市立図書館へ行けば、桜井市出身の保田輿重郎の顔写真を見ることができます。
俳優の森繫久彌さんもこの地を訪れたんですね。
昭和47年のことですから、もう既に50年近くの歳月が流れています。
桜が綺麗です。
地面に散った花びらも相まって、桜一色に染まります。
あまり人の訪れない場所ですが、桜の名所の一つに数えてもいいでしょう。