平城宮跡の桜を見てきました。
桜の開花シーズンに奈良市内へ出掛けるのは久しぶりです。奈良公園の桜はつとに有名ですが、平城宮跡でも花見を楽しむことができました。
平城宮跡の桜。
今年の桜の開花は早く、訪れた時には既に葉桜も多く見られました。写真の桜は、広大な平城宮跡の南東部に当たります。平城宮いざない館など、新たなガイダンス施設も見所の一つです。
『県営奈良めぐり平城宮跡前自動車駐車場』がオープン!アクセス利便性の向上
今回の訪問で新たな発見がありました。
朱雀門前にあった積水化学工業の工場跡地。そこに平城宮跡の駐車場がオープンしていました。
平城宮跡南側地区(旧積水化学工業(株)工場跡地)に整備された駐車場です。奈良公園バスターミナルを利用する観光バスの駐機場としても活用されるようです。ぐるっとバスのバス停やシェアサイクルも設置され、奈良市内の周遊観光が促進される予定です。
朱雀門前の組物とチューリップ。
何かのイベントに使われるのでしょう、竹を使った組物アートが出現していました。花壇のチューリップも綺麗ですね。
桜と朱雀門。
朱雀大路に向かって開く朱雀門。南面する平城宮跡の正門は、南を守護する四神の朱雀にあやかっています。
池に向かって枝を張り出します。
約1km四方の平城宮跡。
平城京は他の都城には見られない“東張り出し部”を持ちます。その張出し部のことを東院地区と呼んでおり、東院地区の南半分は皇太子の居所と推測されます。
せんとくんと遣唐使船。
奈良のマスコットキャラクター・せんとくんも健在です。
枝垂れる柳。
朱雀門前は広大な広場になっています。イベントの際には露店が並んでいたのを思い出します。
かつての平城京はどんな場所だったのか。
現代風に言えば、皇居と政治を司る官庁街が合わさったような“国の中枢“”でした。
710(和銅3年)~784(延暦3年)まで存続した都城。
天皇の御座所である内裏をはじめ、儀式・政務の中心施設である大極殿・朝堂院などが設けられていました。
「古都奈良の文化財」として平成10年に世界遺産に登録されています。
平城宮跡とよく比較対象になる藤原宮跡。
橿原市の藤原宮跡は、歴史的には平城宮跡よりも前の時代にさかのぼります。飛鳥地方も多くの歴史遺産に恵まれ、只今世界遺産登録を目指して活動中です。
平城宮跡でも花見が楽しめる。
意外と知られていないですね。もちろん、奈良公園に比べれば本数は少ないです。しかしながら、実際に都のあった場所です。他には代えがたい魅力を感じますね。
平城宮跡のすぐ東側には奈良県コンベンションセンターもあります。
徒歩で向かうことも可能な距離です。
平城宮跡の桜を楽しんだ後は、大型書店やコーヒーブレイクも楽しめる奈良県コンベンションセンターに足を運んでみるのもいいでしょう。