奈良県桜井市が生んだ文芸評論家の保田與重郎。
等彌神社前の桜井市立図書館に保田与重郎(やすだよじゅうろう)の写真資料が収められています。
保田與重郎の写真。
桜井市が誇る有名人でありながら、そのお顔を今まで知ることがありませんでした。
日本浪漫派の文筆家!土舞台顕彰や相撲神社奉納土俵入り
保田與重郎はちょっぴり悪戯好きで、行儀の悪いお方だったようです(笑)
保田與重郎といえば、「コギト」ですよね。
日本浪漫派を代表する文筆家の與重郎ですが、戦後は公職追放の憂き目にも遭い、雌伏の時代も長く続いたようです。
戦争に加担したということで、戦争責任を問われたわけですね。
等彌神社の御神木。
「コギト」という言葉から、かの有名なフレーズである「コギト・エルゴ・スム」を思い出してしまいます。
フランスの哲学者デカルトの言葉~「我思う、故に我在り」ですね。
コギトエルゴスムはラテン語で、cogito(思う)ergo(だから)sum(在る)を意味しています。全てを疑っても、その疑っている自分の存在だけは疑い得ない・・・そんなところでしょうか。
川端康成らと桧原神社に詣でている時の様子です。
この場所から真西に望む二上山の落日風景はあまりにも有名です。
棟方志功とのツーショットですね。
桜井市は芸能発祥の地としても知られますが、そのルーツである土舞台の顕彰に尽力したのも保田與重郎なんです。
大鵬、柏戸の相撲神社での奉納土俵入り実現にも関わっていたようです。
当時の様子を伝える新聞記事も展示されていました。
保田與重郎の生家は桜井市内に現存しており、與重郎の足跡を辿りたい人にはおすすめかもしれませんね。