安倍文殊院の『文殊お会式』に足を運んで参りました。
毎年この時期は仕事が忙しく、外出もままならなかったのですが、今年は空き時間を確保することができました。迷うことなく安倍文殊院へ向かいます。たまたまこの日は、天皇陛下が退位のご報告で神武天皇陵を参拝なさっていました。
春の大祭『文殊お会式』の看板。
昼前にヘリコプターが上空を通り過ぎます。おそらく天皇陛下を取材するマスコミでしょう。春の陽気に誘われて、多くの見物人が神武天皇陵周辺に集ったものと思われます。そのせいなのか、安倍文殊院の境内は意外と静かでした。
五鈷杵を握って知恵を頂く!見頃の木瓜と蕾の桜
安倍文殊院の境内に咲くバラ科の木瓜(ぼけ)。
ボケはほぼ満開だったのではないでしょうか。まだ蕾のものも見られましたが、綺麗に境内を彩っていました。その一方で桜はまだ先のようです。一輪、二輪と咲いているのを見かけましたが、ほぼ蕾の状態です。三輪坐恵比須神社の桜が見頃で、少しは期待していたのですが時期尚早でした。
安倍文殊院のボケの向こうに露店が見えます。
大判焼き、みたらし団子、フライドポテトなどの露店が軒を連ねていました。
文殊お会式のポスター。
◆智恵授与のお加持祈祷 ◆厄除け・魔除け・方位除け祈祷
◆安倍晴明祭 25日午前11時 ◆智恵のお餅まき 25日・26日午後4時30分から
両日共、参拝者全員に智恵袋を頭に当てて、智恵をもらう加持祈祷が受けられます。無料!
僧侶が文殊様の智恵袋を参拝者の頭上に当てています。
参加者全員に授けられるお加持祈祷により、有難い智恵を頂きます。
文殊お会式の智恵袋。
参拝者は五鈷杵(ごこしょ)を手に握って、頭上に智恵袋を頂きます。仏の力を授かるという法具の五鈷杵。かの弘法大師空海が右手に持つ法具としても知られますよね。
文殊お会式は、文殊様の縁日に催される安倍文殊院最大の法要です。
夕刻からは知恵のお餅まきも行われます。時間に余裕のある方は、是非この機会に福を授かりに行きましょう。
客殿五台閣。
参拝者休憩所で、500名収容の大広間があります。
何と書かれているのでしょうか。
描かれている絵はどこかコミカルですよね。
線香台、もしくは香炉台の蓋でしょうか。
波頭に翼を広げる鳥が彫られています。
御本尊の渡海文殊を祀る本堂。
五色幕がたなびき、その前には多くの絵馬が掲げられています。
ピンク色の木瓜の花。
文殊池に浮かぶ金閣浮御堂を背景にシャッターを切ります。
小さい子供の頭にも智恵袋が当てられます。
日本三文殊の第一霊場から授かるご利益です。少なかろうはずがありません。
干支花絵の周りを飾るパンジー。
不動堂にも五色幕が掲げられていました。
展望台からイノシシの干支花絵を見下ろします。
桜が開花すれば、安倍文殊院もなお一層観光モードへ入っていくことでしょう。