ホトトギスの花が万葉文化館の庭に咲いていました。
ユリ科の秋の花であるホトトギス。
原産地は日本で、格式の高い花として知られます。茶花用にも用いられ、大変人気があるようです。
万葉文化館に咲くホトトギスの花。
ほととぎすと聞けば、誰しも鳥の不如帰(ほととぎす)を思い浮かべるのではないでしょうか。
飛鳥の奈良県立万葉文化館
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ホトトギスの名前の由来
万葉文化館の前庭はいいですね。
季節の花が咲き、私たちを楽しませてくれます。
白地に紫色の斑点が入ったホトトギスの花。
この斑点模様が鳥の不如帰の胸の模様に似ていることから、ホトトギスという名前が付けられています。ホトトギスの名前の由来そのものが、鳥の不如帰に通じていたんですね。
万葉文化館の玄関口で出迎えるせんとくん。
不如帰は現世とあの世を行き来できる霊鳥とされていた歴史があります。
古くから特別な鳥と見なされていました。あの世とこの世を往来するなんて、六道まいりで有名な”京都六道珍皇寺”に祀られる小野篁を連想させます。
ホトトギスの花言葉は、「永遠にあなたのもの」なんだそうです。
I’m yours forever.
花に込められたその想いは、あの世までもあなたと一緒に・・・といったところでしょうか。
万葉文化館に咲くホトトギスの花。
花期が結構長いとされるホトトギスの花。11月いっぱいまでは見頃でしょう。