威奈大村の骨蔵器!イコハクに見る大宝律令制定

大宝律令の制定記念日は8月3日のようです。

「イコハク」の愛称で知られる『歴史に憩う橿原市博物館』の入口付近に、威奈大村(いなのおおむら)骨蔵器の写真が掲示されていました。

威奈大村骨蔵器

夏休み期間中のメモリアルウィーク。

見覚えのある金銅製の骨蔵器です。銘文を刻む骨蔵器で、奈良県香芝市穴虫で出土しています。骨蔵器には、大宝元年(701)8月3日の大宝律令完成が記されています。

歴史に憩う橿原市博物館を見学
新沢千塚古墳群に隣接する「歴史に憩う橿原市博物館」。 久米寺近くの県道133号線(戸毛久米線)を車で西へ向かい、目的地の博物館へアクセスします。道路を挟んだ真向かいに、博物館の無料駐車場が完備されていました。 1階の資料整理室はガラス張りに...

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刑罰の「律」と国の統治制度の「令」

大宝律令は藤原不比等らが編纂した律令国家の基本法典です。

当時としては先進的で、国の礎を築く上で大変貴重なものでした。宣化天皇の子孫に当たる威奈大村の骨蔵器に、大宝律令のことが記されていたというわけですね。

歴史に憩う橿原市博物館

歴史に憩う橿原市博物館。

新沢千塚古墳群公園の一角にあります。

普段の入館料は大人300円ですが、夏休み期間中で無料見学できました。円墳が密集する古墳公園の中です。県道戸毛久米線をはさみ北群エリアと南群エリアに分かれ、イコハクは北群エリアの南西隅に当たります。

土器修復作業

博物館の1階では、土器の修復作業を見学することが出来ます。

洗濯ばさみのような物で、接合箇所を固定していますね。博物館の展示スペースは2階でした。

シルクの杜の屋上庭園

「シルクの杜」の屋上。

屋上緑化が施され、足湯もありました。シルクの杜はイコハクのすぐ東側です。水中ダンスや歩行浴のできるプールが人気で、お風呂やサウナ、トレーニングジムなども整備されています。

歴史に憩う橿原市博物館

イコハクの玄関口。

新沢千塚古墳群の出土品も多数展示されています。

歴史に憩う橿原市博物館

1階の修復現場。

文化財保護のプロセスを目の当たりにし、歴史を見る目が養われますね。

金銅威奈大村骨蔵器

『続日本紀』には、「701(大宝元)年8月3日、文武天皇が刑部親王や藤原不比等らに命じて編纂させた大宝律令が完成した。」と記されています。これは当時の唐を中心としたアジアの国々において、刑罰を定めた「律」と国の統治制度を定めた「令」を完備した国が、唐以外で初めて誕生した瞬間でした。707(慶雲4)年に亡くなった威奈大村(いなのおおむら)という貴族の骨蔵器には「大宝元年、律令初めて定まる」と刻まれており、大宝律令の制定が当時の人々にとって誇らしい出来事だったことを示しています。

藤原京で誕生した大宝律令は、その後平城京・平安京と続く律令国家の礎となったばかりでなく、その内容には今の法律とも共通しているところがあります。

骨蔵器の蓋裏に、1行10字詰めで39行391字におよぶ銘が刻まれていたようです。

威奈大村は慶雲2年(705)に越後守に任ぜられ、その2年後に任地で亡くなりました。国宝に指定される骨蔵器で、その存在を知る人も多いでしょう。

遮光器土偶の体験

遮光器土偶の体験コーナー。

このアイマスクを目に当て、遮光器土偶になったような気分を味わいます。数年前に橿考研で遮光器土偶のキーホルダーを買いました。今も大切に使っていますが、古代の象徴でありアイドル的存在だと思います。

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