久しぶりに橿原考古学研究所附属博物館を訪れました。
橿考研創立80周年を記念する秋季特別展を見るためだったのですが、見学終わりのミュージアムショップで土偶キーホルダーを購入しました。
橿考研ミュージアムショップで買い求めた土偶キーホルダー。
金属製のキーホルダーでお値段は380円です。
埴輪モチーフのキーホルダーも売られていたのですが、迷った末にこちらに決定。
大きい臀部の遮光器土偶
土偶といえば、縄文時代の出土遺物です。
色々な形の土偶がありますが、最も一般的なものがスノーゴーグルのような目をした遮光器土偶ではないでしょうか。
「歴史に憩う橿原市博物館」を訪れた時、ガイドの方から遮光器土偶の謎を教えて頂いたことを思い出します。当時は氷河期に当たり、地面からの照り返しを防ぐためにゴーグルのようなものを付けていたのではないかということです。定かなことは分かりませんが、まるで宇宙人のような風貌に魅了されます。
秋季特別展『古代の輝き』。
藤ノ木古墳出土の龍文飾金具がデザインされていました。
遮光器土偶のキーホルダー。
お尻や太腿が異様に膨らんでいますよね。
これは女性を模った土偶で、多産や豊穣を意味するものと思われます。医学など未発達な時代です。子どもを生み出す女性は、それだけで聖なる存在だったのではないでしょうか。新たな生命を象徴する女性の臀部は、人知を超えた「神」と映ったことでしょう。
キーホルダー「古代からの贈りもの」シリーズ。
埴輪モチーフのキーホルダーも捨て難いですね。
胴体には文様が描かれています。
古代のデザインではおなじみの「蕨手」でしょうか。
度々あることなのですが、今回もお客様が客室の鍵をキーホルダーごとお持ち帰りになられました。昨今は外国人旅行客の数が増え、ご宿泊後のフォローが難しくなっています。日本人のお客様なら、お電話をお掛けして難なくお返し頂くことになるのですが、外国人観光客だとそういうわけにも参りません。
やはりビジネスホテルなどでよく見かける、長くて重い、棒状のホルダーを付けるのが妥当なのかもしれませんね。
日本考古学と橿考研80年の軌跡。
エントランスホールに今までの歩みが展示されていました。
見れば見るほど、不思議な格好です。
おそらく教科書で目にしたのが最初だったと思いますが、それ以来、目に焼き付いている偶像です。日本の縄文時代をシンボライズする遮光器土偶。手元に置くとまた愛着が湧いてくるのを覚えます。