藤原鎌足を祀る談山神社。
関西の日光とも称される紅葉の名所です。
拝殿の釣燈籠に鎌のデザインが見られます。
藤原鎌足の「鎌」にちなむ意匠なのでしょうか。
木造十三重塔と談所が森!鎌足生誕時の鎌きつね
談山神社の裏山へ足を延ばすと、今もひっそりと藤原鎌足の墓が祀られています。
人っ子一人通らないような山道を登って行くわけですが、とても心細かったのを今も思い出します。
談山神社祓戸社の紅葉。
あらゆる願い事を叶えてくれる”宝珠”に似せた擬宝珠(ぎぼし)が金色に輝きます。階段の少ない西入口付近にある祓戸社。ここで心身のお祓いをして、談山神社へ詣でます。
紅葉の名所・談山神社を象徴するカメラアングルの一枚。
神廟拝所の向こう側に十三重塔が見えます。
厄除三方にらみのお守り。
藤原鎌足の鋭い眼光が三方を睨み付けます(笑)
これでは、どんな魔物も寄り付かないでしょう。大変心強いお守りです。
今年の干支が描かれた干支絵馬ですね。
多武峰談山神社のシンボルである十三重塔がデザインされています。
十三重塔の紅葉も実に見事です。
塔の下には、数多くのカメラ愛好家たちが集います。
鎌足の三方にらみは、交通安全祈願のステッカーにもなっていました。
後続車ににらみを利かせる鎌足・・・これで、おカマをほることも無さそうですね。
談山神社駐車場の紅葉。
眼下に、たった今登って来た道路が見えます。
いやはや、見事な紅葉です。
平日ではありましたが、11月末ということもあって数多くのマイカー客や大型観光バスでごった返していました。談山神社の紅葉、ここにありといった雰囲気が漂います。
神廟拝所から石段の上の権殿(ごんでん)を望みます。
談山神社の権殿は、元は妙楽寺の常行三昧堂でした。時は下り、明治の廃仏毀釈により現在の権殿となっています。
神廟拝所の正面に位置する総社拝殿。
総社拝殿の前に、古代衣装を着用した方が記念撮影に応じておられました。1枚50円の料金で、古代人とのツーショット写真が撮れるようです。
総社拝殿の前の木に、おみくじが括り付けられていました。
その向こう側に権殿と十三重塔が垣間見えます。
こちらは境内の隅っこにある比叡神社の祠。
すぐ近くに談山(かたらいやま)、御破裂山(ごはれつやま)への登山口があります。
この登山道を登って行くと、談所が森(だんじょがもり)と呼ばれる所へ出ます。
中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿討伐の語らいをしたと伝わる、大化の改新の歴史舞台です。談山神社の名前の由来は、ここに端を発しています。
人気のない狭い登山道をどんどん登って行けば、藤原鎌足のお墓にも辿り着きます。
談山神社参道の途中にある後醍醐天皇御寄進石灯籠。
重要文化財に指定されている石灯籠です。お土産物屋さんの真ん前に建ちます。
ショップでは、紅葉入りのもみじ煎餅が売られていました。
さすがにもみじ饅頭には専売特許がありますので(笑)、こちらは煎餅なんですね。
談山神社の境内で、珍しい手水鉢を見つけました。鶴の手水鉢です。
場所は本殿と西宝庫の間。
この手水鉢は、明治13年に五摂家の九条道孝公が奉納されたものらしいです。花崗岩製で、談山神社の社紋である「のぼり藤」が見て取れます。
来年2012年度の干支は辰。
辰年の干支土鈴ですね。その横に、3D鎌足公座像も販売されています。
多武峰縁起絵巻に描かれる鎌きつね。
藤原鎌足が誕生した際、どこからともなく鎌をくわえた狐が現れて鎌を捧げたと伝えられます。鎌足公(幼名は鎌子)の名前の由来にもなっているそうです。
冒頭の釣燈籠にデザインされた鎌の謎が解けましたね。
秋の奈良観光において、談山神社を観光ルートに入れておかれることをおすすめ致します。
中大兄皇子と藤原鎌足が出会ったとされる飛鳥の地へも、お車でわずか10分ほどのアクセス。飛鳥寺、伝飛鳥板葺宮跡、談山神社を巡りながら、大化の改新へ思いを馳せてみるのもいいのではないでしょうか。