2009年度の春に訪れた談山神社。
そこで見た薄墨桜をご案内致します。
樹齢600年の薄墨桜(エドヒガンザクラ)。市指定文化財であり、天然記念物にもなっています。
薄墨桜を下から見上げてみました。
17mの高さを誇ります。
談山神社の談峯如意輪観音像特別公開
談山神社の秘仏・談峯如意輪観音菩薩坐像を拝観して参りました。足腰の病にご利益のある観音様で、「足の観音さま」と信奉されています。多武峰の紫陽花シーズンに合わせた観音講まつりで境内は賑わっていました。談山神社の談峯如意輪観音坐像。悩ましい姿態...
愛桜橋に守られた『小つづみ桜』
談山神社の薄墨桜はとても貴重です。
長い歴史の中で生命をつなぐ一本の薄墨桜。
抜けるような青空とのコントラスが映えます。
中世には、多武峰一帯に自生していた薄墨桜。
延年舞や多武峰猿楽の鼓(つづみ)の材料として、伐採されてきた歴史があります。今ではこの一本のみが残されています。
近年、傷みのひどくなった桜を守るために橋が設けられました。
その名も「愛桜橋」。
薄墨桜の根を守るために架けられた渡り橋です。
地元の方の自然を愛する気持ちが伝わって参ります。
お花見に先立つ、大切な何かを忘れてはなりませんね。
薄墨桜の幹の向こう側に十三重塔が見えます。
談山神社ならではの光景ですね。
談山神社の薄墨桜には名前が付けられています。
小つづみ桜。
鼓の材料になっていたことに由来するのでしょうか。
薄墨桜の案内看板。
神幸橋を出て、ちょっとした高台に登って行きます。「眺望絶景」と書かれている通り、談山神社の境内も見渡せるビューポイントが開けます。
見晴らし台のようなスペースの片隅に薄墨桜は咲いています。
古典芸能に華を咲かせた薄墨桜。
今の時代になり、談山神社の薄墨桜は私たちの心に何を響かせてくれるのでしょうか。