奈良県桜井市の紅葉名所として知られる等彌神社。
談山神社の紅葉がメジャーなら、ここ等彌神社の紅葉はマイナーな穴場スポットでしょう。寒さも増してきた11月下旬の昼下がり、空き時間を利用して等彌神社の紅葉狩りに行って参りました。
等彌神社の紅葉。
等彌神社は、多武峰談山神社へ通じる道中の左側にあります。
文化の催しと紅葉ライトアップ
偶然にも参拝に訪れた当日の11月20日は「紅葉ライトアップと献灯祭」と銘打つイベントの初日でした。
イベントの開催期間は初日から1週間に及びます。
見事な紅葉です。
マイナーどころか、十分にメジャーに昇格できるだけの紅葉を楽しむことができます。
これは桜井市民として、等彌神社の紅葉をもっともっとPRしていかなければなりません。そう思わせるほどの内容でした。
紅葉ライトアップの準備が整っていました。
イベント期間中には、ピアノミニコンサート、お茶・饅頭接待、大和の昔話朗読、尺八・琴奉納、一日オープンカフェなどが催されます。普段はひっそりと静まり返った境内ですが、さすがに紅葉シーズンは盛り上がりそうですね。
社務所の中では神之森アート展が催されています。
社務所の廊下脇に猿田彦大神の絵が描かれていました。写真向こう側に見えているのは、確か卑弥呼と記されていたように記憶しています。
大和神社のちゃんちゃん祭りの先導役としても知られる猿田彦(さるたひこ)。道先案内人の役割を担う神様ですが、等彌神社の境内にも祀られています。鼻の長い天狗のような姿をしているサルタヒコが見事に描写されていますね。
社務所の和室の中には、等彌神社の土偶らしきアートが展示されていました。
独特の風貌がミステリアスな等彌神社を象徴しています。
土偶の絵馬も登場しています。
以前に参詣した時には無かったデザインです。
やはり等彌神社といえば、宇宙人を思わせるこの土偶ですよね。敬礼しているポーズなのでしょうか、それとも単に頭を掻いているのでしょうか。頭のてっぺんが万年筆の先っぽに見えたりもします(笑)
花が咲き終わった後の高砂百合(たかさごゆり)。
等彌神社の境内のあちこちで、直立する高砂百合の姿が見られます。夏の暑い時期に、等彌神社の境内に妖しく咲き誇る鬼百合(おにゆり)に出会いましたが、さすがに百合の名所というだけあって、色々なユリの花を楽しむことができるようです。
拝殿へ続く参道の途中に見られる紅葉。
この左側から鳥見山の登山道へと続いていきます。手前には大きな磐座があって、パワースポットの雰囲気が感じられる場所となっています。
拝殿手前の狛犬の足には紐が結び付けられています。
狛犬の足の紐は、止め事成就を祈願して結ばれています。神社の風景の中にも、様々な学びの材料がありますね。
桃神池に映し出される「逆さ紅葉(さかさもみじ)」。
鳥居をくぐって左側の池の上に祠が祀られています。
池の周りには綺麗な紅葉が見られるのですが、水面に浮かび上がる紅葉も幻想的でとても綺麗です。昼間の逆さ紅葉はかろうじて見える程度ですが、夜にライトアップされた逆さ紅葉が、さらに輪を掛けて綺麗なことは言うまでもありません。
紅葉ライトアップを待ちわびる等彌神社境内。
立て看板でも案内されていましたが、イベント期間中は等彌神社前の図書館の駐車場も開放されるようです。鳥居の北側の細い道を少し東へ進むと、等彌神社の駐車場がありますが、車が対向できないほどの細い道を通らなければなりません。人出が予想される紅葉ライトアップ期間中は、桜井市立図書館の駐車場を利用されることをおすすめ致します。