柳本古墳群の先陣を切った黒塚古墳

桜井市から天理市にかけては多くの古墳が密集しています。

黒塚古墳を含む柳本古墳群は、古墳時代前期の古墳群です。

奈良時代よりも前の飛鳥時代、さらにはそれ以前の古墳時代と歴史はさかのぼります。相当昔の古墳時代の中でも、前期に築造された古墳群です。そしてまた、前期古墳群の中でも最初に築造されたと目される黒塚古墳。日本史の深淵部に位置する古墳であることが分かりますね。

黒塚古墳の桜

黒塚古墳に咲く桜。

墳丘に登れる古墳です。墳丘周りには数多くの桜が植えられています。地味な印象のある古墳ですが、こうして華やかな花が咲くと雰囲気も一変します。

黒塚古墳!三角縁神獣鏡のデザイン
33面の三角縁神獣鏡が出土したことで知られる黒塚古墳。 三角縁神獣鏡とは銅鏡の一種で、鏡の縁の断面が三角形になっています。古代中国の神話に登場する神仙や霊獣が浮き彫りになり、時を超えて私たちを魅了します。天理市立黒塚古墳展示館へ行けば...

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行燈山古墳を盟主墳とする柳本古墳群

天理市柳本町にある柳本古墳群。

大和古墳群と併せて「大和・柳本古墳群」とも称されます。

柳本古墳群の中でも特に大きな古墳が、行燈山古墳と渋谷向山古墳です。どちらも宮内庁により天皇陵に指定されています。行燈山古墳が崇神天皇陵、渋谷向山古墳が景行天皇陵です。天皇陵の名で呼ばれることが多く、意外と盲点になっているような気がします。

黒塚古墳全景

黒塚古墳展示館の近くに、全景を収める航空写真がありました。

黒塚古墳は柳本町の市街地に所在し、市民の憩いの場となってきた。古墳時代前期に築造された全長約132mの前方後円墳である。現在地は後円部の東側裾付近である。この古墳は、行燈山古墳(崇神天皇陵古墳)を盟主墳とする柳本古墳群の中にあり、古墳群では最初に築造された古墳であると推定される。

柳本古墳群の中でも、かなり早い時期に築造された古墳のようです。

三角縁神獣鏡が出土した当時は、センセーショナルに報じられた黒塚古墳。邪馬台国の女王・卑弥呼の墓ではないかと憶測を呼びました。現在ではその騒動も収まった感がありますが、築造年代が大きな鍵を握っていたのでしょう。

黒塚古墳の公園

展示館の前には公園がありました。

まさしく庶民の憩いの場ですね。

黒塚古墳管理棟

古墳西側にあった管理棟。

木造小屋ではどのような作業が行われているのでしょうか。

猿田彦大神

猿田彦大神。

墳丘周辺から降りていく角に、道祖神のサルタヒコが祀られていました。桜の幹が張り出すように伸びています!

黒塚古墳展示館

黒塚古墳展示館。

入館料は無料です。1階に展示されている竪穴式石室の復元模型は必見です。吹き抜けになっており、2階からも見学することが出来ます。古墳群の全容が把握できる航空写真も豊富で、とても分かりやすい資料館です。

黒塚古墳展示館の桜

行燈山古墳は黒塚古墳の北方に位置します。

お寺の仏像などもトリオで祀られることが多いですよね。中心にご本尊、その両脇に脇侍が並びます。古墳群に目を移せば、行燈山古墳を中心に大和天神山、アンド山、南アンド山の3古墳が従うフォーメーションになっています。

さらに南方の渋谷向山古墳では、景行天皇陵を中心に上ノ山、シウロウ塚の2つの古墳群があり、西の方には柳本大塚古墳などが点在しています。古墳群のフォーメーションにも興味深いものがありますね。

黒塚古墳の桜

双方中円墳の櫛山古墳なども、柳本古墳群に属しています。

バラエティに富んだ古墳見学ができるのも、この辺りならではだと思います。

黒塚古墳の桜

初期の初期に造られた黒塚古墳。

数多ある古墳の中でも、かなり歴史の深い古墳です。

黒塚古墳の桜

東には龍王山の山並みを仰ぎます。

遠く明石海峡大橋を望む眺望抜群の山ですね。龍王山の登山途中にも、多くの古墳があります。横穴式石室がぽっかりと開口しており、石室の中に入ることもできます。

多種多様な古墳が楽しめる奈良県。

神社仏閣と並ぶ貴重な観光資源であることに間違いはありません。

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