天理市庁舎の横にモアイ像を発見。
なぜこんな所に?誰もが抱く素朴な疑問です。
実はこのモアイ像、昭和45年(1970)開催の万博遺産なんです。チリ政府から寄贈された両国友好の証しです。
天理市役所のモアイ像。
チリ政府監修のレプリカではありますが、限りなく本物に近い精巧な造り!待ち合わせ場所として有名な渋谷のモヤイ像を何度も見てきましたが、こちらの方が ”ホンモノ感” があります。
姉妹都市提携を結ぶチリ国のラ・セレナ
天理市はチリのラ・セレナ(La Serena)と姉妹都市提携を結んでいます。
ラ・セレナはチリ中部の都市で、コキンボ州の州都に当たります。チリ国内でも二番目に古い街で、人気の観光地として知られます。
天理市庁舎の横に常設展示されています。
市庁舎落成とわかくさ国体開催を記念して、チリ政府から贈られたモアイ像。
このモアイ像は、かつて万国博覧会会場のチリ館玄関前に置かれていました。万博終了後にはチリ大使館で保管されていたようです。
時は下り、1985年に奈良県でわかくさ国体が開催されました。その年に天理市庁舎が完成し、祝意を込めて贈られたのが万博遺産のモアイ像だったというわけです。
市庁舎の完成を祝って、姉妹都市の天理市へ寄贈されたモアイ像。
南北に細長いチリですが、その遥か西方の海洋上にイースター島があります。
ご存知のように天理市は宗教都市の一面を持ち合わせます。天理教の街であり、世界各国の宝物を展示する天理参考館にはインターナショナルな雰囲気が漂います。他の自治体ならいざ知らず、天理市役所の敷地内にモアイ像があるのも頷けるような気がします。
チリ政府の好意により寄贈を受けた”モアイ”像を市庁舎完成並びに「わかくさ国体」開催を記念してここに設置する
昭和60年3月 天理市
敷地内には不思議なオブジェも(笑)
亀の甲羅に乗っかる河童でしょうか。
見れば見るほど、その意図がよく分かりません。
奥のベンチに腰掛けるご老人との対比が面白いですね。
子供の描いた絵を元に作られた壁画。
なんだかアーティスティックです。
お堅いイメージのお役所ですが、一歩足を踏み入れれば異次元の世界が広がっています。
さすがは天理市、目の付け所が違いますね。