東大寺には七重塔がありました。
創建当時の東大寺には、東塔と西塔の2つの塔が建っていたんです。あまり知られていない史実ですよね。
東大寺大仏殿の中には、創建当時を思わせる伽藍の模型が展示されています。
ちょうど広目天の背後に位置します。
東大寺七重塔相輪とアショカピラー
東大寺に七重塔が建っていた。 その高さは100mとも、70mとも言われます。巨大な七重塔が大仏殿の両側に聳える光景はまさに圧巻だったでしょう。裳階も付いていたであろう七重塔を思います。 東大寺七重塔相輪とアショカ・ピラー。 相輪(そうりん)...
大仏殿の倍の高さ!国力を誇示する七重塔
こんなに立派な塔が建っていたとは!
東大寺の歴史を再認識した次第です。
ツインタワーといった趣です。
五重塔は数あれど、七重塔とは実に珍しいですよね。
その高さにまた驚きです。
塔身、相輪(そうりん)などを合わせて32丈もあったと伝えられます。一丈は約3mですから、96mというとてつもない高さを誇ります。
東大寺の大仏(毘盧遮那仏)が安置される大仏殿。
江戸時代に再建された今の大仏殿の高さは約49mです。
大仏殿だけでも、その威容に驚きを禁じ得ないわけですが、この大仏殿の約2倍の高さの七重塔がそびえていたんです。
毘盧遮那仏とは!東大寺大仏
毘盧遮那仏とは、一体どんな仏像を意味するのでしょうか? 毘盧遮那仏で一番有名なのは、東大寺の大仏様です。 東大寺の大仏。 仏像にも色々種類がありますが、東大寺の大仏は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)と呼ばれる仏像です。 なんだか変な名前ですよね...
奈良時代の日本にあって、圧倒的な権力を誇示する七重塔。
当時の世界では中国の唐が先進国でした。
まだまだ弱小国であった日本のチカラを見せつけるには、余りある建造物だったのではないでしょうか。
東大寺の大仏。
現存する木造の塔の中で最も高いのが、京都の東寺にある五重塔です。その高さは約55m。
京都のシンボルである東寺の五重塔よりも、はるか上をいくノッポな七重塔。是非、今の時代に蘇らせて見てみたいものだなと思いました。