2014年度に訪れた東大寺のレポートです。
東大寺大仏殿の中に毘盧遮那仏の与願印が展示されていました。
仏像の印相については、以前に奈良国立博物館でも学びましたが、与願印は施し与えることを意味する印相です。巨大な与願印を前に、足を止めて記念撮影をする観光客の姿が数多く見られました。
毘盧遮那仏の左手の与願印。
東大寺大仏の手を間近に見学することが出来ます。
東大寺大仏殿の再建
東大寺大仏殿は二度焼失しています。その度に再建された歴史が、東大寺大仏殿の中に展示されています。鎌倉時代の東大寺大仏殿の模型。東大寺大仏殿の建設は、奈良時代に行われています。建物の建設は大仏が造られた後のことであり、中に安置される大仏が先に...
しなやかな中指の流れ!仏像の印相
数年前にも大仏殿の中を拝観しました。
その時にはこのレプリカは見当たりませんでした。現在では東大寺ミュージアムの前にも、大仏様の右手の施無畏印が展示されています。
中指を高く上に持ち上げていらっしゃいます。
右手の施無畏印も同じく、中指が前へ出ているのですが、その理由を知りたいところです。あるいは理由なんてないのかもしれませんね。人体の造形を考慮すれば、ごく自然な指の流れなのかもしれませんね。
東大寺大仏殿前の駐車場へ入っていく左手前に鎮座する氷室神社。
圧巻の枝垂桜は奈良を代表する桜の一つに数えられます。社殿向かって右手前に咲く枝垂桜に対し、左手前には木蓮の花も開花していました。
印を結ぶ東大寺大仏(毘盧遮那仏)。
よく見てみれば、確かに右手の施無畏印・左手の与願印共に中指に特徴が感じられます。
毘盧遮那仏とは!東大寺大仏
毘盧遮那仏とは、一体どんな仏像を意味するのでしょうか?毘盧遮那仏で一番有名なのは、東大寺の大仏様です。東大寺の大仏。仏像にも色々種類がありますが、東大寺の大仏は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)と呼ばれる仏像です。なんだか変な名前ですよね。
そのしなやかな指の流れにアートを感じます。
仏様の慈悲深さが伝わってくるのを覚えます。世界各国から集う外国人観光客たちが、この指から想うことは何なのでしょうか。