弥生時代の遺跡を整備した唐古・鍵遺跡史跡公園。
唐古池の西に広がる「弥生の建物広場」に、藁で作ったアート作品が展示されていました。
来年の干支・ねずみがモチーフになっているようです。
復元楼閣とネズミ藁アート!
五穀豊穣を意味する米俵の上に鼠が乗っかっています。ねずみは子孫繁栄の象徴とされ、縁起物同士を合わせたアート作品ですね。ご存知のように鼠の出産頻度は高く、まさにネズミ算式にその数を増やしていきます。「ねずみ講」なんてマイナスイメージの言葉もありますが、それだけネズミは繁栄の象徴でもあるんです。
子年を祝う史跡公園!シャーマンや竪穴式住居も展示
出土した土器片に描かれていた楼閣。
その絵画を元に復元されたのが、唐古池の片隅に建つ復元楼閣です。その高さは12.5mにも及び、遠くからでもその姿を確認することができます。
道の駅『レスティ唐古・鍵』の玄関脇に立つタワラモトン。
全国各地に増え続けるマスコットキャラクターですが、ここ田原本町にもタワラモトンがいます。
オープン当初、2階のカフェでオリジナルドッグサンドを食べたことを思い出します。
有機栽培の高級豆を使用したアイスブリュードコーヒーもおすすめです。
先ほどの藁アートの手前に、もう一体のネズミが展示されていました。
こちらは少し形を崩し、デフォルメされた感じです。
おっ、こちらはシャーマンですね。
シャーマンとは神憑りを行う女性のことですが、鳥の姿を真似ているのが印象的です。鳥が運ぶという穀物の霊を呼び寄せているのかもしれません。
『たわらのねずみ』と復元楼閣。
田原本と来年の干支、俵の五穀豊穣、ねずみの子孫繁栄を願い命名しました。
木材・竹・わら集めと組立、シニアには大変でしたが、声をかけあいながら作りました(^O^)/
出展者 フェニックス大和の会
国道に背を向ける格好で、竪穴式住居の藁アートも展示されていました。
周りにはロープが張られ、住居の中に入ることは出来ないようです。
ねずみの鼻の頭が面白い!
当たり前のことですが、やはり鼻は顔の先っぽに付いています。
言葉の成り立ちからいって、鼻(はな)と花(はな)は同じだと言います。植物の花も茎の上部、先っぽに付いています。さらには物事の始めを表す「端(はな)から」の端(はな)も先っぽであり、始めの位置付けです。
子年のネズミも十二支の先っぽ、トップバッターですね。
そもそも、この「子」という漢字は象形文字であり、頭部の大きな幼児を表すようです。中国の『漢書』では、「子」は繁殖する・産むという意味をもつ「孳」に由来します。新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表しているのだそうで、2020年度の幕開けは”物事の始め”にふさわしい瞬間になることでしょう。
時折しもオリンピック開催を控えています。日本の繁栄の節目になることを願い、子年を迎えることに致しましょう!