雨乞いの寺として知られる楽田寺をご案内致します。
奈良県田原本町にある楽田寺(らくでんじ)は、近鉄田原本駅から東へ徒歩10分弱の場所にあります。
雨宝山龍王院楽田寺。
宗派は融通念仏宗に属しています。
津島神社の神宮寺
楽田寺の山門をくぐると、右手に「弘法井戸」と呼ばれる井戸が残されています。
屋根瓦に「楽」の字が見てとれます。
高野山へ向かう途中、楽田寺へ立ち寄った弘法大師は、干ばつに苦しむ農民たちのために井戸を掘ったと伝えられます。あの空海も立ち寄ったお寺・・・なんだかそれだけで有難味が増してくる気がしますね。
楽田寺の案内板。
津島神社の神宮寺と書かれています。
津島神社。
近鉄田原本駅を通る線路と楽田寺の間に鎮座しています。
楽田寺には雨乞い祈願に用いられた「善女竜王図」があります。
善女竜王図は室町時代のもので、県指定文化財にもなっています。
今のご本尊は阿弥陀様ですが、当初のご本尊であった木造十一面観世音菩薩像は長谷寺の本尊と同木造りであると言われています。あの有名な長谷観音と同じ木で造られているとは、なんとも有り難いお話ですよね。