唐古鍵遺跡史跡公園@田原本町

弥生時代の遺跡を整備した史跡公園がオープンしています。

奈良県内の幹線道路・国道24号線沿いに緑豊かな歴史公園が誕生!その名を『唐古・鍵遺跡史跡公園』と言います。道路の反対側には、観光拠点として期待される道の駅『レスティ唐古・鍵』も営業を開始しています。

唐古鍵遺跡史跡公園の大型建物の柱

大型建物の柱から復元楼閣を望みます。

史跡公園は唐古池を囲むように幾つかのエリアが用意されていました。

公園事務所を兼ねる遺構展示情報館、弥生の建物広場、復元楼閣、生活体験広場、多重環濠エリア、多目的広場、弥生の林エリアなどに分かれます。復元楼閣を望む「弥生の建物広場」には、大型建物の柱以外にも井戸が復元されていました。かつての生活を追体験しながら古代に想いを馳せます。

唐古鍵遺跡史跡公園に足を運んだなら、関連施設である唐古・鍵考古学ミュージアムもおすすめです。出土品約400点が展示されており、より詳細に弥生時代の遺跡を学ぶことができます。

道の駅『レスティ唐古・鍵』!唐古鍵遺跡史跡公園
イタリア語で遺跡を意味する resti (レスティ)。唐古・鍵遺跡史跡公園がオープンして間もなく、国道をまたいだ道の駅が営業を開始しました。その名も『レスティ唐古・鍵』。3階建ての建物で展望エリア、特産品直売所、カフェ、ベーカリー、歴史交流...

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唐古池の片隅に建つ復元楼閣

唐古鍵遺跡のシンボルは何と言っても復元楼閣です。

出土した土器片に描かれていた建物で、それを元に平成6年に復元されるに至った経緯があります。この度、史跡公園のオープンに当り再度リニューアルされました。ぱっと見ただけで、屋根の厚みが増しているのが分かります。

遺構展示情報館

遺構展示情報館(公園事務所)。

「柱穴に残っていたケヤキ柱」と案内されていました。

現地説明会にでも来ているかのような臨場感がありますね。遺構展示情報館は入口近くのガイダンス施設で、事前予約制ではありますが、公園ボランティアガイドの解説を聞くことができます。

国道24号線沿いの公園入口からアプローチ道へ、そのの向こうに見えるのが遺構展示情報館です。

復元楼閣

唐古池の南西に復元された楼閣。

唐古池は江戸時代の溜池ですが、毎年春になると池の周りに桜が満開になります。ぐるりと一周することも可能で、北東隅には展望デッキが用意されています。南東方向にある高角砲台跡(こうかくほうだいあと)も見所の一つですね。

復元楼閣から南方には生活体験広場がありました。

生活体験広場では、火おこしや炊飯などの弥生時代の生活体験ができるようです。今回は足を向けませんでしたが、唐古池の南東方向には弥生の林エリアが広がり、弥生時代の植生に即した樹木や草花が植えられています。季節ごとに昆虫や草花などの自然観察が楽しめるようになっています。

さらに展望デッキの東側には、多重環濠の一部が復元されていました。洪水や敵からムラを守るために造られたのが環濠です。全部で五条の環濠が斜めに復元されているようです。

道の駅レスティ唐古・鍵

道の駅レスティ唐古・鍵。

橿原方面から北へ向かうと、国道の左側に位置しています。

レスティ唐古鍵は三階建ての建物のようです。一階部分で奈良の名産品や田原本町新鮮野菜が販売されています。冊子を持ち帰りチェックしてみましたが、索餅スナック、畳商品、味間芋焼酎などがラインナップされています。黄金の生食パン「極(きわみ)」を限定販売するKagi Bakery も入店しているようです。

二階にはオリジナルドッグサンドが売りの「からこカフェ」が入ります。ビールのようななめらかな泡の食感が楽しめる、新感覚アイスコーヒーの「アイスブリュードコーヒー」が気になりますね(笑)

弥生の大環濠

弥生の大環濠。

環濠に架けられた橋の上から撮影。

弥生の建物広場には井戸も復元されています。

唐古鍵遺跡史跡公園のベンチ

所々にベンチも用意されていました。

今回私は道の駅レスティ唐古・鍵の駐車場に車を停めましたが、公園東側の多目的広場脇にも普通車62台分の広い駐車場があるようです。駐輪場(30台)も併設されています。

唐古鍵遺跡の面積は甲子園球場10個分(約42万㎡)に相当します。

近畿地方最大級の集落跡であり、最盛期にはおよそ900人が住んでいたと推測されます。唐古・鍵遺跡は、弥生時代前期(紀元前6世紀)から後期(紀元3世紀)までの約700年もの長きに亘って栄えました。

田原本町の新たな観光名所の誕生です\(^o^)/ 間近に迫ったゴールデンウイークでも賑わいそうですね。

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