橿原市新賀町の住宅街の中。
重要文化財に指定されている森村家住宅の前に市杵島神社はあります。
立派な絵が掲げられています。
市杵島神社は市杵島姫命を祀る神社として知られますが、水や島を連想させる神様ですよね。なぜ新賀町に市杵島神社が鎮座しているのでしょうか?
森村家住宅の懸魚@橿原市新賀町
重要文化財に指定されている森村家住宅。 昔の新賀環濠集落の一角にある大規模住宅跡です。 森村家住宅の懸魚。 典型的な蕪懸魚ですね。 神社仏閣以外の懸魚を見ることが出来るのは、滅多にない機会です。
新賀環濠集落の名残!水と結び付く弁天さん
新賀町の市杵島神社。
鎮座地の歴史を辿れば、この神様の謎が解けるのかもしれません。
市杵島神社の鳥居。
この辺りはその昔、環濠集落が存在していた場所なんです。
新賀環濠集落と呼ばれ、今でも町の周辺にその名残を見ることができます。なるほど・・・お濠を巡らした環濠集落であったために、市杵島姫命が祀られているのかな?そんなことを想像してみます。
境内に不思議な石が置かれていました。
ミステリアスですね。飛鳥地方に散在する謎の石造物を思わせます。この巨石の用途は一体何だったのでしょう。
銀杏の木が色付いていました。
この地に根を下ろして久しいであろう銀杏の木。新賀町の歴史を長年に渡って見つめ続けてきたのではないでしょうか。
弁天さんが祀られていました。
市杵島姫命は、仏教における弁天さんと結び付いて習合されたようです。弁天さんにも水のイメージがありますよね。
拝殿の天井を見上げます。
町の人々に支えられてきたであろう、古色蒼然とした雰囲気が最高です。
大和三山のひとつ、耳成山の西に鎮座する市杵島神社。
近鉄大和八木駅にもほど近く、徒歩で10分ぐらいの距離でしょうか。大和八木駅を降りて今井町散策もオススメですが、線路反対側の新賀町界隈も穴場探検には良いかもしれません。