ミスト噴出!新沢千塚古墳群公園の『龍の広場』

平成30年7月15日にオープンした龍の広場。

南群公園の入口付近に龍のモニュメントが登場していました!

昭和51年に国の史跡に指定された新沢千塚古墳群は、県道の北側と南側に分かれています。北群公園の中には126号墳などの有名な古墳があり、南群公園には『四季の広場』『棚田の広場』『龍の広場』などが整備されています。

龍モニュメント

南群公園内の龍モニュメント。

『龍の広場』で来園客を出迎えていました。

湾曲したヒゲに鋭い歯!新沢千塚古墳群公園を象徴するオブジェになりそうですが、元は近鉄畝傍御陵前の駅前で「龍の噴水」として活躍していたようです。なるほど、余生を送るお引越し先なんですね。

橿原市の新沢千塚古墳群公園
新沢千塚古墳群公園を訪れました。約600基を数える新沢千塚古墳群ですが、その内のほとんどが円墳とされます。直径10~20mほどの円墳があちこちに散らばっています。園路に敷かれた木チップ舗装など、環境への配慮もうかがえました。整備が進められる...

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涼しいミスト!コンビネーション遊具とビオトープ

龍の足元からはミストが墳出します。

今年の夏は記録的な猛暑でした。涼を求める人々で、龍の周りは賑わっていたのではないでしょうか。

龍モニュメントの向かって右横には、滑り台やジャングルジムなどのコンビネーション遊具が設置されています。さらに生物観察用のビオトープも整備され、ホタルの棲息する環境づくりが進められています。

龍の広場と畝傍山

龍の広場と畝傍山。

その間に見えるのは、新沢千塚古墳群公園の駐車場です。

モニュメントの北東方向に大和三山の畝傍山を望みます。龍の背中を表すというアーチが手前に写っていますね。このアーチは全部で3つ設置され、そこからもミストが噴出していました。

龍の広場のミスト噴出

アーチから噴き出るミスト。

地球温暖化のせいか、年を追うごとに暑くなっているような気がします。昨今では小学校の校舎内でも、ミストを見かけるようになりました。

龍の広場の遊具

コンビネーション遊具。

滑り台とジャングルジムが合体していますね。

踏み台もきちんと確保され、地面は芝生で覆われています。

勾玉デザイン

勾玉デザインですね。

その横の丸い形は円墳を表しているのでしょうか。群集墳の新沢千塚古墳群には円墳が多いと言います。

新沢千塚ふれあいの里

県道沿いの新沢千塚ふれあいの里

南群公園の入口付近にある集客施設です。

農産物直売所をはじめ、休憩所、トイレ、シャワールームなどが整備されています。

龍の広場

新沢千塚ふれあいの里の前は駐車場です。

駐車料金は無料です。

県道北側にも仮設駐車場がありますが、こちらの方がメインですね。

農産物直売所

農産物直売所。

地元産野菜などが陳列されていました。

立体横断歩道橋

北群公園と南群公園を結ぶ立体横断歩道橋

歩道橋に上がるためのエレベーターも付いています。

車椅子の方の利便性も考慮したユニバーサルデザインですね。歩道橋を渡った左手には、健康づくりや多世代交流、生涯学習に寄与する『シルクの杜』があります。古墳公園の拠点施設として注目を集めています。

龍の広場の壁画

歩道橋へつながるスロープ。

古代をイメージした壁画が描かれています。

龍の広場の壁画

古代人女性の後ろに描かれているのは鹿と猪でしょうか。

ポコポコとした小山は、おそらく新沢千塚古墳群を表現しているのでしょう。

龍の広場

壁画の向かって左手に龍の広場があります。

小さい子供向けの遊具ですね。

龍の広場

球体の不思議なオブジェもあります。

平坦な芝生ばかりではなく、少し坂になった箇所も見られますね。あそこで芝すべりに興じるのでしょうか。

龍の広場

円形の広場には水が張られていました。

おそらくここで水遊びが楽しめるのでしょう。よく晴れた昼下がりでしたが、この日は平日です。辺りに子供の姿は見られませんでした。

龍の広場

時折、音が鳴ってミストが作動します。

センサーで感知しているのかもしれませんね。

龍の広場

北群公園の方を向きます。

滑り台の北側に芝生スロープが見えます。あそこが芝すべりスポットなのかもしれません。

龍の広場

モニュメントの周りは柵で囲われています。

さすがに危険ですから、龍に触れたりしないようにしましょう。

龍の広場のビオトープ

おっ、ここがビオトープですね。

清らかな水が流れ、環境整備が進められているようです。

ビオトープとは、ドイツ語の Biotop に由来しています。地域の様々な生き物が生息できる場所を意味し、水辺の空間作りが最も重要とされます。隙間の多い空間も「生物多様性」には欠かせない条件となります。

完全に「分ける」のではなく、そこはかとなく「つながっている」。そんな環境づくりが理想なんだと思います。

龍の広場

モニュメントの足元からミストが噴出します。

拠点施設の『シルクの杜』も志向している多世代交流。

核家族化が進み、三世代間の結び付きも弱くなっています。家族内の交流が希薄になれば、おのずと地域間交流も薄れていきます。

古墳といえば古墳好きが訪れるものであり、小さな子供は関心を示しません。

龍の広場

こういう広場を作って、次代を担う子供たちにも訪れてもらおう。

意味のある試みだと思います。

龍の広場のベンチ

円形広場の周りにはベンチも設置されています。

ママ友同士の語らいがあるといいですね。

全国各地から集まる古墳ファン同士の語らいがあってもいいでしょう。ご近所同士の談笑、孫との語らいが生まれる場所であってほしいと思います。

新沢千塚古墳群公園の遊具

それを見守る遊具やオブジェ。

自然とつながり、古代人ともつながっていく・・・

アーチのミスト

アーチから噴出するミスト。

確かに夏場は暑いです。

ミスト無しには談笑など出来ません(^.^)

龍の広場

古墳のあり方を考えさせられますね。

古墳はお墓であり、死者を弔う場所でもあります。

本来はレジャースポットとは縁遠い場所です。

ところが、死への概念も変わりつつある昨今です。終活に生前葬、生前墓などが話題になっています。津軽地方の法界折などの風習も、どこかで生と死がつながっています。そこには明確なボーダーラインが無く、おぼろげにリンクしているのです。

龍の広場

奈良県には古墳が多い。

言わずと知れたことですが、お寺に比べれば観光の目玉になっていないことは確かです。

もう少し光が当たってもいいのかもしれません。

龍の広場の休憩所

龍の広場の休憩所。

モニュメントの背後にありました。

龍の広場

南群公園の古墳群から龍の広場を見下ろします。

人は土に還る。

新沢千塚古墳群を歩きながら、命のバトンに想いを馳せます。

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