三輪坐恵比須神社の孔雀石

三輪のえべっさんの孔雀石。

三輪坐恵比須神社の宮司さんのお計らいで、以前に見学させて頂いた参集殿の菊花石。

特別天然記念物の菊花石にも十分驚いたのですが、今回は直会会場でもある社務所の一間の床の間に安置された孔雀石を拝観させて頂きました。

三輪坐恵比須神社の孔雀石

三輪坐恵比須神社の孔雀石。

見事に孔雀の文様が浮かび上がっています。

七福神現る!恵比須神社初市祭
2018年度の三輪の初えびす。今年もこの季節がやって参りました。2月5日~7日までの3日間、三輪坐恵比須神社に於いて初市大祭が開催されます。初えびすに先立ち、三輪の町のあちこちに祭事を報せるのぼり旗が立ちます。赤い幟旗を見ながら、この日が来...

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えべっさんのパワーストーンを見学

孔雀石とは言っても、緑色の鉱石であるマラカイトとはまた違った趣です。

流れるようなマーブル模様で知られる天然石のマラカイトは孔雀石(くじゃくせき)と発音しますが、宮司さんによると、この天然石は孔雀石(くじゃくいし)と言い伝えられているようです。

孔雀石

それにしても不思議なパワーを感じさせる石のような気がします。

孔雀の羽根に見られる「目」のような模様があちこちに散りばめられています。孔雀を英語に翻訳すれば、Peacock になりますから、さしずめ Peacock Stone という英名になるでしょうか。

英語で孔雀を意味する Peacock はあまりいい意味では使われません。

その見栄を張った姿はどこか反語的にさえ映ります。「見栄を張る」を意味する”play the peacock” でありながらも、その石の中心部には確固として動かない歴史の真実が隠されているような印象が(^O^)

鯛引き行列

初市えびすの際の鯛引き行列。

鯛の頭の向こうに見えているのが、三輪坐恵比須神社の社務所です。

鯛のうろこ模様が盛り上がるように描かれていますね。

会席料理では頻繁に使われる食材の鯛。鯛のうろこを引いて皮をバーナーで焼き、すぐに氷水にとる「焼き霜造り」というお造りの手法があります。鯛のうろこ模様の美しさがあればこその調理法ではないでしょうか。

恵比須様と大黒様

孔雀石の向かって左隣りに、恵比須さんと大黒さんが祀られていました。

手前が大国主命(大黒)の子である恵比須(事代主神)さんです。

三輪山の麓に鎮まる恵比須神社のことを思えば、向こう側の大黒さんが大神神社そのものにも見えてきますね。

孔雀石と恵比須大黒

昨秋にHANARTが催された時に、ちらっとだけ拝見させて頂いた孔雀石。

こうやって間近でじっくりと見学するのは今回が初めてでした。

私の仕事部屋の机の引き出しには、「意志」と書かれた小石が収められています。

小学校の遠足の出先で拾って来た石であることを覚えています。しかしながら、なぜ石に「意志」と認(したた)めたのかは定かではありません。子供ながらに覚えたての言葉を書きたかっただけなのかもしれません。

三輪坐恵比須神社の湯立神楽

初えびすの際の、巫女による湯立て神事の様子。

毎年2月初旬に行われる三輪坐恵比須神社の初えびす。湯立神楽の迫力を、つい昨日のことのように思い出します。

三輪坐恵比須神社の孔雀石

石には意志が込められている。

そういうことなのかもしれません。表向きは孔雀模様でけばけばしく着飾っているけれども、その内実には深いメッセージが込められている。

野球のピッチャーはボールに意志を込めます。

ボールを受けるキャッチャーが意図のあるサインを送り、首を縦に振ったピッチャーは意志のあるボールをミットに投げ込む。キャッチボールはよく会話に例えられますが、孔雀石を前に、自省にも似た会話を交わし続けます。

何か見えてくるでしょうか?

いえ、やっぱり何も見えてきません(笑)

託宣を受け取る側の準備状況にもよるようです。しっかりとお祓いを受けて望んでみる価値はありそうです。神様と自分とのドンピシャのタイミングを計りながら、何度も足を運んでみられることをおすすめ致します。

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