三輪山麓の散歩途中、赤糸伝説のフォトスポットに出くわしました。
場所は箸墓古墳のすぐ傍にある苧環塚(おだまきづか)。残った赤糸を埋めたと伝わる聖地で、三輪山神婚譚が思い起こされます。

縁結びの椅子。
ここに座って、記念撮影ということのようですね。苧環塚は三輪山の大物主神と活玉依姫(いくたまよりひめ)の恋物語に端を発しています。
美しい活玉依姫の元へ毎夜通う男がいました。男の正体を知るため、寝床に赤い土を撒き、男の衣の裾に苧環(おだまき;糸巻き)の糸を針で通しました。翌朝、その糸を辿ると三輪山へと続いていたそうです。手元にはちょうど糸が三巻き残り、姫はここで初めて相手が大物主神だと悟り、残った糸をこの地に埋めたと伝わります。

古墳巡りの三輪山麓!縁結びの聖地を散策
大神神社摂社の若宮社の御神前には、神杉の「おだまき杉」があります。
一方のおだまき塚は、三輪山から少し離れた桜井市箸中の地に祀られていました。

苧環塚と縁結びの椅子。
注連縄に紙垂が下り、結界が張られています。三輪山麓には多くの磐座がありますが、この苧環塚もその内の一つと言えるかもしれません。


苧環塚の上手に水仙が咲いていました。
向こうに見えているのは三輪山です。

こちらは茅原大墓古墳。
この角度から見ると、前方後円墳であることが分かりますね。前方部の短い帆立貝式の墳形です。


ホケノ山古墳。
3世紀中頃の前方後円墳で、間違いなく日本最古級の古墳です。墳丘にも登ることが出来ますので、古墳好きの方は是非どうぞ。墳頂から西を向くと、箸墓古墳の後円部が見えています。


慶運寺の石棺仏。
阿蘇ピンク石製の石棺を転用し、弥勒菩薩を刻みます。


高さ32mの巨大な鳥居です。昭和天皇のご親拝を記念して建立されました。
赤い糸を辿れば、三輪山へと続いていた・・・寝床の周辺に赤い土を撒いたのは、おそらく魔除けのためでしょう。固く守られた赤糸が、神様の元へとつながっていた。その神様こそが、オオモノヌシノカミだったのです。

