浮見堂がある鷺池の北の高台。
そこに「丸窓亭」という建物があります。
丸窓亭は鎌倉時代の建物で、国の重要文化財に指定されています。
丸窓亭(まるまどてい)。
奈良公園内の浅茅ヶ原にひっそりと佇みます。
奈良公園へは何度も足を運んだ方でも、案外この丸窓亭をご存知の方は少ないのではないでしょうか。かく言う私も、丸窓亭を写真に収めるまでは、その存在に気付くことはありませんでした。
八窓庵と丸窓梅林!鷺池上手の春日大社経蔵
丸窓亭の歴史を辿れば、元は春日大社の経蔵だったことが伝えられます。
丸窓亭と言うだけあって、丸い形にくり抜かれた窓が四方に見られます。
全部で八つあることから、八窓庵とも呼ばれているようです。
鷺池に浮見堂が浮かんでいます。
柵のデザインに使われている鳥は、「鷺池」ということでやはり鷺(さぎ)なのでしょうか。
この辺りは、天理教天御津分教会から下って来たエリアです。観光客の多い奈良公園内に於いても、比較的静かな場所として知られます。令和2年には瑜伽山園地(ゆうがやまえんち)が新たに整備されましたね。
瑜伽山園地の石燈籠!文化香る茶室
令和2年に一般公開が始まった瑜伽山園地(ゆうがやまえんち)。浮見堂のある鷺池から天神社へ続く坂道は幾度か通ったことがあります。傾斜のある坂道だなぁと以前から思っていましたが、その東側に整備された和風庭園です。瑜伽山園地の敷地は、明治から大正...
奈良公園のシンボルである浮見堂を見降ろします。
春日大社で結婚式を挙げるカップルなのでしょうか。前撮りロケーション撮影のために、浮見堂周辺でポーズを取っている姿がよく見られます。
奈良公園の鹿のために設けられた防護ネットの向こう側に丸窓亭が見えます。
丸窓亭周辺は梅の名所としても知られ、その地名に因んだ片岡梅林は早春を告げる奈良公園の名物にもなっています。
見頃を迎えた片岡梅林
奈良公園の浅茅ヶ原エリアに広がる片岡梅林。3月中旬の昼下がりにぶらりと訪れてみたところ、見事に満開を迎えていました。片岡梅林と丸窓亭。鎌倉時代の重要文化財・丸窓亭を背景に梅林を撮影します。丸窓亭には「円窓亭」という表記もあちこちに見られます...
丸窓亭の前に案内板が立っていました。
「丸窓梅林」と書かれていますね。
次回は是非、梅が開花する季節に訪れてみたいものです