羽易の山!三笠山と春日山が織り成す風景

奈良公園へ久しぶりに足を運び、360度のパノラマ風景が楽しめる県庁屋上広場へ行ってきました(2015年7月)。

当日は雨ということもあり、観光客の姿もまばらです。エレベーター前に陣取るガードマンの方も時間を持て余しておられるようでした。

奈良県庁屋上庭園の鹿

奈良県庁屋上広場の鹿。

数年前にこの場所を訪れた時には見られなかった鹿です。おそらく奈良を象徴する鹿ということで、記念撮影用にディスプレイされているのではないでしょうか。

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奈良県庁屋上広場から見える絶景

奈良県庁屋上広場から東の方角に目をやると、大自然の姿が今も残る春日山原始林が見えます。

現在では、すぐ東側に奈良公園バスターミナルのあるポイントですね。

羽易の山

手前に稜線の美しい御笠山(三笠山)、その背後に春日山が聳えています。

わずかにこの角度からでは、大鳥が羽を広げて飛んでいるようには見えません(笑)

明日香村の橘寺門前近くからも大鳥の羽易の山を望むことができますが、ここ奈良市内からも羽易の山を見ることができると言います。

万葉集巻十の一八二七に、春日の羽易の山を謳った歌があります。

春日なる 羽易の山ゆ 佐保の内へ 鳴き行くなるは 誰呼子鳥(たれゆぶこどり)

羽易の山

春日の羽易の山

今朝の朝日新聞に、「匠の美」と題して春日山原始林と御蓋山(みかさやま)の写真が掲載されていました。

これぞ、まさしく「羽易の山」ですね。

羽易の山の見えるポイントですが、奈良大学教授の上野誠氏の記事によれば、高畑町や東大寺の転害門より少し西へ行った場所のようです。

御笠山と春日山と高円山

さすがは観光客を数多く出迎える展望台です。

県庁屋上広場には、きちんと絶景ポイントの対象物が案内されていました。

御笠山(三笠山)の右後方には高円山も見えますが、羽易の山を構成しているのは御笠山と春日山のようです。

鳥の左右の翼の打ち違う箇所を「羽交ひ(はがい)」と言うわけですが、羽交い絞めの「羽交い」も同じ意味になります。羽交い絞めにされている人を思い浮かべると、確かに両腕がハンガーのように広がっている絵が想像されます。カモメが飛んでいるとでも言うか、その姿は羽易の山と見事に重なります。

奈良県庁屋上広場

少し変形した八角形の穴が開いています。

奈良県庁独特のデザインですね。

南の方へ目を向けると、興福寺五重塔と再建中の興福寺中金堂が見えています。

鳥が翼を広げて飛び立つ心象風景が余韻を誘います。

奈良の都を象徴する御笠山と春日山には、古代人たちのロマンが詰まっていることを改めて知ることになります。

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