体力を要する脳天大神のお参り。
狛犬ならぬ狛蛙の姿がとても印象的でした。毎年7月7日に催される蔵王堂の蓮華会・蛙飛び行事に由来する蛙ではないかと思われます。
脳天大神の狛蛙。
たくさんの子ガエルが親ガエルの上に乗っています。
鳥居の向こう側には脳天大神の本殿が控えます。
脳天大神の絵馬!修験道の聖地
金峯山寺蔵王堂の下手に、首から上の守り神と言われる脳天大神が祀られています。蔵王堂から脳天大神までの道のりには、相当数の石段が控えています。脳天大神の階段!お参りするにはちょっとした体力が必要になります(笑) 脳天大神(のうてんおおかみ)と...
祖師堂を守護する狛蛙
神社参拝では見慣れた狛犬。
色んなタイプの狛犬がいますが、さすがに蛙に出迎えられる神社も珍しいでしょう。
見事な水掻きですね。
超一流の水泳選手になると、指の付け根に水掻きのようなものが出来るそうですが、平泳ぎスイマーの泳法を思わせる蛙には当然のことながら立派な水掻きが備わっています。
京都の護王神社の猪もインパクトがありましたが、こちら吉野の脳天大神も負けてはいません。スタンダードな狛犬ではなく、その神社に所縁(ゆかり)のある動物が神様を守護しています。
狛蛙が陣取っているのは、本殿向かって右側にある脳天大神祖師堂。
祖師堂の中には、五條覚澄大僧正の像が祀られています。
脳天大神にお参りする人々。
本殿の中では火が焚かれ、お経を唱える声が聞こえてきます。
お賽銭が頭の上に乗っかっていますね(笑)
蔵王堂の夏祭りと直接結び付くわけではないと思いますが、蛙には「待ち人帰る」や「領土が還る」などの縁起の良さがうかがえます。今年も一年、無病息災で元気に過ごせますように。脳天大神の狛蛙にも願いを託し、次の目的地である吉水神社へと向かいます。