金峯山寺蔵王堂の下手に、首から上の守り神と言われる脳天大神が祀られています。
蔵王堂から脳天大神までの道のりには、相当数の石段が控えています。
脳天大神の階段!お参りするにはちょっとした体力が必要になります(笑) 脳天大神(のうてんおおかみ)という名前に魅かれ、一度参詣してみることに致しました。
脳天大神の祈願絵馬。
躍動感あふれる龍が描かれています。
「大願成就 吉野山脳天大神」と記されていますね。
脳天大神は蔵王大権現の変化身
首から上の守り神として信奉される脳天大神。
頭の病気や学業成就などにご利益があると言われます。受験生の合格祈願にも人気があるのではないでしょうか。
長く続く石段を下り切ると、ようやく脳天大神様の懐の中へと入って行きます。
龍の上に如意宝珠、その中に梵字のようなものが見えます。
脳天大神と金峯山寺蔵王堂との関係がよく取り沙汰されますが、脳天大神は金峯山寺の塔頭になります。普段は秘仏として非公開になっていますが、蔵王堂に祀られている蔵王大権現の変化身が脳天大神とされます。
脳天大神御縁起の小冊子には、蔵王堂と脳天大神の関係は「親子の関係にも似ている」と案内されています。
脳天大神の幟旗。
この階段をひたすら下って行きます。
下りは比較的楽ですが、お参りを済ませて石段を一段一段上がって行く上りがやはり大変です。途中で息が切れてしまいます。首から上と言うよりは、下半身の強化にいいいのではないかと思わせます(笑)
吉野山ロープウェイで吉野山入りを果たした今回の旅。さすがに「山」と言うだけあって、上下の動きがあちこちに散見されます。
如意宝珠を鷲づかみにする龍。
神社仏閣ではおなじみのポーズですよね。
金剛蔵王大権現を祀る蔵王堂。
どの角度から撮影しても、美しい姿を見せる被写体です。
脳天大神様への祈り。
修験道のイメージにふさわしく、聖なる火が焚かれていました。
迫力のあるその動的な祈りに思わず立ち止まり、同じ空間をしばし共有させて頂きました。