吉水神社の弁慶力釘

吉水神社の本社手前に、「弁慶の力釘」というパワースポットがあります。

豊臣秀吉もそのパワーにあやかろうとしたと伝えられる穴場です。

弁慶の力釘

弁慶の力釘。

源義経を追手から守ろうとした弁慶。大男で知られる弁慶が、その親指で2本の釘を石にぶち込んだと言い伝えられます。それにしても何という怪力!金槌でさえ、硬い石に釘を打ち込むのはほぼ不可能ではないでしょうか。

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義経と弁慶!吉水神社書院の弁慶思案の間

京都五条大橋の逸話にも登場する源義経と弁慶。

古来より牛若丸と弁慶は対照的なヒーローとして語られますが、二人を偲ばせる場所が吉水神社の境内にありました。

弁慶思案の間

世界遺産登録の吉水神社書院の中にひっそりと佇む弁慶思案の間

文治元年(1185)、兄源頼朝の追手から逃れた源義経と静御前。

二人は弁慶と共に、ここ吉水院(吉水神社)に住まわれました。義経・静御前潜居の間の脇に、弁慶が思案したと伝えられる場所が残されています。

弁慶力釘

確かに石の表面に、ぶち込まれた跡の釘が見えます。

静かに思案していたかと思えば、その余りあるパワーをここぞとばかりに見せつけた弁慶。相手もさぞ震え上がったことでしょう。

吉水神社本殿

吉水神社の本社。

弁慶の力釘は本社向かって右側にあります。

私が弁慶の力釘の前で案内板を読んでいると、神主さんらしき方が近づいて来られて、「これ、分かる?」と指を差されました。その指の方向を見てみると、確かに釘が確認できました。体を乗り出してよく見てみないと、ほとんどの参拝客が見落としてしまうのではないでしょうか。

義経の追手が大声で叫びます。

「この寺に義経が隠れているであろう、出て参れ !」

追手の声を聞いた弁慶は、顔を真っ赤にして傍にあった釘を2本抜き、表へ出ると追手のど真ん中にあった岩に全身全霊の力を振り絞って、その親指でぶち込みました。

弁慶力釘

もう一度見てみましょう(笑)

弁慶の鬼気迫るパワーに、追手が蜘蛛の子を散らすように逃げて行ったのは言うまでもありません。

弁慶力釘と紙垂

紙垂がぶら下がり、結界が張られています。

吉水神社書院には弁慶の武装槍をはじめとする弁慶七つ道具が展示されていますが、戦に使われた武器ではなく、釘をぶち込んだという弁慶の親指をこの目で見てみたいものです。

どんな親指をしていたのでしょうか。

吉水神社の石鳥居

表通りから吉水神社境内へと続く鳥居。

かつては金峯山寺の僧坊であった吉水神社。

源義経、後醍醐天皇、豊臣秀吉とのつながりが深く、それぞれの所縁の部屋も残されています。後醍醐天皇の玉座は記憶に新しいところです。

弁慶力釘の解説

弁慶力釘の案内板。

精神的なパワーもそうですが、肉体的なパワーも貰えそうな観光スポットです。弁慶にあやかって、あなたも人生を飛躍させてみませんか?きっと何かのご利益に授かれることでしょう。

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