足腰の神様として知られる護王神社。
毎月21日の午後3時より、境内に於いて足腰祭が催されます。
参列者は本殿で祈願祭を終えた後、表門前の御千度車を回します。足腰の大御守の下をくぐって足腰の健康安全を祈願するという流れです。
足萎難儀回復の碑。
参拝者は足形の石の上に乗ったり、碑をさすったりして祈願します。
猪に助けられた和気清麻呂!護王神社の伝説
京都市上京区にある護王神社。
護王神社の主祭神は和気清麻呂と、その姉・和気広虫です。その他にも、藤原百川と路豊永が配祀されているようです。
イノシシ神社として知られる護王神社。
なぜ護王神社は足腰の神様として信奉されているのか?
その理由は、護王神社に祀られている和気清麻呂にあります。
時は遡って奈良時代の末頃。
当時の実力者であった弓削道鏡が、偽の御神託によって天皇の位を我が物にしようとした事件が起こりました。これに対し、和気清麻呂公は真の御神託を奉じてこれを阻止しました。
怒りの収まらぬ道鏡。
和気清麻呂は、権力者の道鏡によって足の筋を切られてしまいました。
烏丸通沿いに鎮座する護王神社。
狛犬ならぬ、狛いのししが参拝者を出迎えます。
足の筋を切られ、九州の山奥に流刑となった和気清麻呂。
九州へ下る清麻呂公に道鏡の刺客が襲い掛かります。険しい道のりの中、突然山の中から現れた300頭もの猪が清麻呂公を守って道案内したと伝えられます。
こちらは木彫りのイノシシですね。
その後、和気清麻呂公の悩みの種であった足萎え(あしなえ)が不思議と治ります。
立って歩くことができるようになった清麻呂公。この故事により、護王神社は足腰の守護神として広く崇敬されるようになりました。
足腰がしっかりしてこそ、様々なことにチャレンジができるというもの。ここはひとつ、老いも若きも足腰の神様・護王神社にお参りしておきましょう。