縁結びの神として知られる安倍文殊院の白山堂。
伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の仲を取り持ったと伝えられる、菊理姫神(ククリヒメノカミ)ゆかりのお堂です。
社殿の前まで来ると、「白山大権現」の文字が見て取れます。
神仏習合の文脈においては、しばしば白山妙理権現、白山妙理菩薩、白山大権現と称されるククリヒメノカミ。イタコの先祖とも言われるククリヒメノカミが、安倍文殊院の白山堂に祀られています。
安倍文殊院の縁結びの神様に祈願
男女の仲を取り持ち、二人を括ってとりまとめたククリヒメノカミ。その語呂合わせからも、不思議な縁結びのパワーが感じられます。
本堂から境内を東へ歩いて行くと、その突き当りに白山堂が佇んでいます。
白山大権現の参拝方法が案内されていました。
- 先ず 姿勢を正す
- 次ぎ お願い事を念じる
- 次ぎ お賽銭を奉納
- 次ぎ 一礼 浅く
- 次ぎ 一礼 深く
- 次ぎ 二拍手
- 次ぎ 一礼 浅く
- 次ぎ 一礼 深く
お賽銭を入れる前に、願い事を念じるのが正しい作法のようです。
神社の参拝方法として二礼二柏手一礼がよく知られていますが、それに照らし合わせるなら、白山大権現の場合は二礼二柏手二礼という拝み方になるでしょうか。
安倍文殊院の境内には数多くの献燈石灯籠が奉納されていますが、同じように白山堂の前にも建ち並んでいます。
縁結びの神様は、寺社の人気のバロメーターであったりもします。ビジネス社会においても、マーケティングの基本は若い女性を対象にすることが多く見受けられますが、神社仏閣においても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
口コミ社会になって久しい我が国日本ですが、牽引役を担っているのは結婚適齢期の若い女性たちです。
コスモス迷路を見下ろす展望台から降りて来ると、右手に桜井市出身の文芸評論家・保田與重郎の顕彰碑が建っています。顕彰碑の向こうに見えている赤い社殿が白山堂です。
「愛のねがい」と題する安倍文殊院白山堂の絵馬。
白山大権現にお参りをして生涯の伴侶を見つける。そんな縁結びの願いを胸に、安倍文殊院を訪れる人も少なからずいらっしゃいます。晴明堂の如意宝珠に願いを託し、ご本尊の文殊菩薩像にも祈願する。安倍文殊院には頼りになるお宝がたくさん存在しています。
白山大権現の参拝方法に従って祈願してみましょう。
きっと新しい扉が開かれることでしょう。
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