安倍文殊院の表山門脇に綺麗な桜の花が開花していました。
境内への入口は三箇所あって、今まで表山門近くに足を運ばなかったためか、表山門から参道にかけて桜が咲いていることを知りませんでした。これは私にとっては新しい発見です。
安倍文殊院山門脇に咲く桜。
表山門向かって右側で、桜の花が見ごろを迎えています。
朱塗りの表山門によく映える桜
安倍文殊院に参拝されるお客様の大半は、駐車場から境内へ入られるのではないでしょうか。
最寄りの駅である桜井駅から少し離れていることもあり、徒歩でアクセスされる方は少ないものと思われます。そのため、文殊院西古墳や金閣浮御堂のある文殊池周辺はいつも賑わっているのですが、表山門周辺にはあまり観光客の姿を見かけません。
安倍文殊院の表山門。
駐車場とは対角線上の反対方向に佇む表山門。
国道165号線から南へ入り、細い道を進んで行くと表山門へと辿り着きます。
表山門へアクセスする手前左側にも、安倍文殊院境内へと続く細い道があります。その細い道を進むと、左に伊勢神宮への大道標、右に客殿五台閣がある場所へと出ます。
安倍文殊院参拝の目的でお泊り頂いたお客様に、この時期に出回るほたるいかのお刺身をお出し致しました。
季節の贈り物ですね。
表山門前に建つ下馬の石標。
現代社会で言うところの車止めを意味します。この場所で、昔の交通手段であった馬から降りて仏様に手を合わせに参ります。
車社会になってからは駐車場方面から境内に入るのが当たり前になりました。
でもやはり、ちゃんとした表山門があることを忘れてはなりません。
神社参拝などにおいても、一の鳥居、二の鳥居と順を追って鳥居をくぐるのが習わしです。お寺を参詣する際にも、表山門から入るのがマナーとしては正しいのではないでしょうか。
表山門を入ると、石灯籠の続く参道が伸びています。
桜の木に覆われた参道を進むと、正面に文殊池があります。直角に左へ曲がり、さらに参道を進むと国宝指定の文殊菩薩像が安置される本堂へと続きます。
桜を見ていると心が洗われますね。
奈良県桜井市内には安倍文殊院の他にも、大神神社、長谷寺、談山神社などの桜の名所が控えています。あっという間に駆け足で過ぎ去っていく桜ですから、一日のスケジュールをしっかり組んで楽しみたいものです。