御所市稲宿(いないど)に鎮座する御霊神社。
安楽寺の上手に位置しており、神社の背後には重文の安楽寺塔婆が建っています。横穴式石室が開口する新宮山古墳にも程近く、歴史散策にはおすすめの場所です。
御霊神社拝殿。
平屋瓦葺の建物で、一対の石燈籠を従えます。
御祭神は国常立尊と天常立尊
稲宿の御霊神社には、国常立尊(クニノトコタチノミコト)と天常立尊(アメノトコタチノミコト)が祀られています。天地開闢の時に現れた一対の神。
神様の源流とも言うべき神様が手厚く祀られていました。
御霊神社の石鳥居。
安楽寺塔婆へは鳥居右横の畦道を通ります。畦道を抜け、左に曲がると稲宿の公民館が見えて参ります。公民館前を通ってさらに上手へ登ると、やがて左側に均整の取れた塔婆が姿を現します。
御霊神社のお参りはこの鳥居をくぐります。参道を上がって広場に出ると、右手に手水舎がありました。心身を清め、拝殿の前へと進み出ます。
御霊神社の拝殿。
鈴緒には「御霊神社」の文字が見えます。本殿へ続く石段が見えていますね。
御霊神社本殿。
春日造銅板葺の社殿です。
本殿前の石鳥居は個人の奉献と伝わりますが、そこに名前などは刻まれていないようです。玉垣が巡らされ、手厚く荘厳されています。
拝殿左奥へと続く道を上がって行くと、境内末社とおぼしき祠が祀られていました。
辺りは水を打ったようにひっそりと静まり返っています。
真ん中が権現宮で、左手に水天宮、右手には妙見宮が祀られています。
よく車庫などで見られる覆い屋に守られていました。
これなら少々の雨が降っても安心ですね。
高所から稲宿の集落を見守り続けます。
手水舎から拝殿、本殿方向を望みます。
拝殿前の齋庭は割と広いですね。
稲宿の集落への入口付近。
面白い形の屋根瓦だったので撮影しておきました。
ここから集落内へ入り、安楽寺、御霊神社、安楽寺塔婆、新宮山古墳などの観光スポットを巡ります。ちょっと方向は違いますが、近くには戸毛春日神社も鎮座しているようです。近鉄葛駅を起点にすれば、大倉姫神社なども周遊観光コースに組み入れることが出来そうです。