県道118号(御所高取線)沿いに鎮座する東寺田八幡神社。
飛鳥方面からの行き方をご案内しておきます。飛鳥病院近くの与楽カンジョ古墳から西へ進み、越智のコンビニで左折します。曽我川沿いを南へ取り、郡界橋東詰で右折します。そのまま県道118号に入り真っ直ぐ進んで行くと、大きく右へカーブするポイントに出ます。その角にあるのが東寺田八幡神社です。
東寺田八幡神社境内の遊具。
奥に見えているのは拝殿です。すぐ横を車が行き交う場所ですが、整備された社叢はとても静かでした。
誉田別命を祀る八幡神社!掖上小学校の近くに鎮座
私たち桜井市民にとっては、高取から御所へ抜けて行く道沿いです。
そう頻繁に通る道ではありませんが、周囲には歴史スポットがいくつか控えています。東寺田八幡神社の北東方向には神武天皇社や水平社博物館、南西方向には孝安天皇陵があります。
東寺田八幡神社拝殿と狛犬。
向かって右に子取り狛犬、左には玉取り狛犬が構えます。八幡神社の石標も建ち、ここが誉田別命(八幡大神)を祀る社であることを示していました。
県道沿いの黄色い立札。
掖上小学校PTAによる飛び出し注意の看板ですね。東寺田八幡神社の社叢前にありました。
奈良交通の東寺田バス停。
バスを利用すれば、神社前に到着します。高齢者にとっては有難いアクセス至便のお社ですね。
県道118号は右へ曲がって左へ折れ、そのまま御所市の中心部へ向かいます。
「ならクル」の道標が付き、サイクリングコースにもなっているようです。この四つ角を右へ進むと、給食センターや掖上駐在所、掖上小学校がありました。
御所市学校給食センター。
掖上駐在所の向こうに、御所市立掖上小学校が見えます。
掖上の道の道標。
東寺田八幡神社とJR玉出駅を案内しています。
東寺田八幡神社の鳥居前から西を望みます。
金剛、葛城山系を見渡すビューポイントですね。
東寺田八幡神社の鳥居。
大きな石燈籠を両脇に配します。
奉納者を刻んでいるのでしょう。
愛嬌のある遊具。
遊具のある神社っていいですね。代々伝えていく神社の営みを感じます。神社は聖域ですが、何も堅苦しいものではありません。本来の願いが“子々孫々まで”なのですから(^O^)
子供を抱える狛犬にも、そんな願いが込められているのかもしれません。
鈴緒の鈴にハート形の穴が開いています。
いわゆる「猪目(いのめ)」でしょう。八幡の「八」の字を見ると、なぜか鶴岡八幡宮の鳩を思い出します。源氏の氏神であり、戦いの神として篤く崇拝されました。東寺田八幡神社の奉納束をよ~く見てみると、鳩の姿に見えなくもありません。
奈良県内にも“八幡さんの鳩”はいます。東大寺鎮守の手向山八幡宮ですね。何度かお参りしましたが、「向かい鳩紋」の鳩絵馬が印象に残っています。
拝殿奥の本殿。
その手前には「平安」の札が掛かっています。
遠く九州から奉納されているようです。
八幡神社は全国的にも稲荷神社に次いで多いと言います。
各地域至る所に祀られる神様故、ありきたりで新鮮味に欠けるきらいがあります。ところが、そこに住む人々にとっては産土神でもあります。地域に根差す神社は唯一無二であり、積み重ねた歳月があります。取って代われぬ神社であることに違いはありません。