長谷寺のお守り授与所に、起き上がりカエルというお守りが販売されています。
福島県会津地方に伝わる郷土玩具の「起き上がり小法師」を模したお守りなのですが、カエルの他にも干支の動物をモチーフにしたお守りもあります。
大和長谷寺の起き上がりカエル守。
蛙は縁起物としてよく登場します。貸していたものが「返る」、待ち望んでいた人が「帰る」等々、様々な場面で幸運の象徴として取り扱われています。奈良市内に鎮座する率川神社の「撫で蛙」などは、まさしくその代表格ではないでしょうか。
縁起を担ぐお守り
神社仏閣でよく目にする達磨。
重心の低いダルマなども、転んではその都度起き上がる縁起物ですよね。
手水舎近くの長谷寺の紅葉。
399段の長い登廊の途中に一旦休憩する意味も込められているのでしょうか、「長谷寺」と石に刻まれた手水舎があります。登廊を上がって行く途中、綺麗な紅葉に目を奪われます。
長谷寺の舞台。
京都の清水寺の舞台は、これから本格的な修理工事が施されます。
長い年月に渡って、大自然の中でその偉容を誇り続けてきた歴史の舞台でもあります。長谷寺の舞台もやはり、近い将来には梃入れされるものと思われます。
長谷寺のお守り授与所には、奈良のマスコットキャラクターであるせんとくんもディスプレイされていました。窓の向こうにお坊さんの姿が見えますね。
七転び八起きの縁起物である起き上がりカエル。
本家本元の会津地方では、起き上がり小法師を購入する際、必ず家族の人数分+1個を買い求める習慣があるようです。家族の人数が増えて繁栄していく光景が目に浮かびますね。
大和長谷寺の絵馬。
長谷寺は言わずと知れた牡丹の名所でもありますが、秋の紅葉も見逃せません。奈良県桜井市内では、談山神社と並んで人気の紅葉狩りスポットとなっています。
奥の院へと足を伸ばせば、さらに絢爛たる紅葉を楽しむことができます。
来年の足音も聞こえ始める11月の半ば、神棚に起き上がりカエルをお供えして新年を迎えるのもいいですね。人間万事塞翁が馬。上手くいかないことがあっても、最後はあきらめずに起き上がる精神を長谷寺のお守りから学びたいものです。