8年前の初夏に訪れた長谷寺。
場所は開山堂近くにある御守授与所。
一通りの参拝を終えた参詣客たちが、長谷寺みやげにお守りを購入する場所として知られます。五重塔の袂に咲くシャクナゲの花を見ながら階段を下ると、休憩処の傍に長谷寺の御守授与所が見えてきます。
御守授与所で販売されていた仏金砂(ぶっきんさ)。
お値段は600円のようです。
これは便利!仏金砂の使い方
仏金砂とはお線香立ての灰のことです。
普段使っている灰に比べてその粒子が随分大きいことに気付きます。粒子が大きいということは、線香が立てやすいということを意味します。
仏金砂は楽天市場などのネットでも購入できるようですね。
仏金砂の原材料は何なのか? まさか本当に金の砂であるわけがないだろうと思って調べてみると、どうやらガラスの原料である硅砂(けいさ)で作られているようです。
仏金砂の利点を3つ記しておきます。
- 火気にも安心で、固くなることがない
- 水洗いが可能で、何度でも使用することができる
- 粒子が大きいので風に飛ばされることがなく、仏壇が汚れない
何度か使っていると、仏金砂に線香の灰が落ちてきます。そのまま容器に移し、水を流しながら浮いてくる灰を除去すれば水洗い完了です。あとは新聞紙の上に広げて乾かせば、再利用が可能になります。これは便利ですよね。
ぼたんまつりで賑わう長谷寺境内。
真言宗豊山派の総本山に、綺麗な牡丹の花が咲き誇ります。
登廊の長谷型燈籠。
長谷寺を象徴する長い石段の上に、長谷寺ならではの燈籠がぶら下がります。
風に翻る五色幕と長谷寺五重塔。
もうすぐ新緑の季節です。紅葉の季節には、この場所から見事な紅葉風景が楽しめます。薫風を受けながら緑に包まれる五重塔も風情がありますよね。
素盞雄神社の狛犬。
お尻を突き上げた格好が印象的です。
長谷寺の駐車場から南の上手に鎮座する素盞雄神社。今でも脳裏に蘇る素盞雄神社の大銀杏。秋に訪れた時には、こぢんまりした境内の一面に銀杏の葉っぱが敷き詰められていました。
長谷寺の牡丹のしおり。
御守授与所に売られていたブックマークも長谷寺ならではです。
干支を模った起き上がり守なども人気の商品です。
本堂の十一面観世音菩薩立像(長谷観音)の体は金色に覆われています。身の丈10m18cmにも及ぶゴールドのご本尊を拝んだ後だけに、同じ色合いの仏金砂が違和感なく目に止まります。