法起院はがき祈願@長谷寺開山坊

長谷寺塔頭寺院法起院

長谷寺の開山である徳道上人を祀る法起院は、葉書き祈願のお寺としても知られます。

徳道上人御廟所内の多羅葉樹は葉書の語源にもなっています。斑鳩の法起寺を訪れた時、貝多羅葉樹の葉の裏側に文字を書いた記憶が蘇ります。

法起院はがき祈願

法起院のはがき祈願に用いられる祈願葉札。

志納金は300円となっています。

祈願葉札の向こう側に「極楽は」の文字が見えますね。

徳道上人の御詠歌として知られる「極楽は よそにはあらじ わがこころ おなじ蓮(はちす)の へだてやはある」の書が飾られていました。蓮(はちす)という言葉で思い出したのですが、蓮根はインド原産の根菜で、蜂の巣にその形が似ているところから蓮(はちす)と呼ばれていた歴史があります。仏教に縁の深い蓮には、思わぬ語源が隠されていたんですね。

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法起菩薩と化した徳道上人の隠遁地

法起院は徳道上人の隠遁地(いんとんち)です。

上人が晩年を過ごした場所であり、徳道上人自作の徳道上人像が本堂(開山堂)内に祀られています。

長谷寺参詣の際には、誰もが門前を通ることになります。素通りしてしまう人が数多く見受けられますが、是非一度お参りしてみて下さい。さすがは開山坊、と膝を打つことになるでしょう。

法起院多羅葉樹

法起院の多羅葉樹。

徳道上人御廟所の南東方向に多羅葉樹が植えられています。

葉の裏側を見ると、様々な願い事が記されていました。参拝客が思い思いに願いを書いたものと思われます。今でも私の机の引き出しには、斑鳩の法起寺の参拝記念に書いた貝多羅葉の葉っぱが残されています。先の尖がった物であれば、鉛筆やボールペンでなくとも文字を残すことができます。長谷寺の法起院の文字は何で書かれているのでしょうか。

法起院山門

法起院の山門。

長谷寺の門前町を進んで行くと、最後の曲がり角の手前右側に佇みます。735年の天平時代に創建されたお寺で、西国三十三カ所観音霊場の番外札所でもあります。

徳道上人御廟十三重石塔

徳道上人御廟十三重石塔

長谷観音を造り、西国三十三カ所観音霊場の開祖とも言われる徳道上人の霊廟です。長谷寺本堂の西側にも徳道上人を祀る開山堂がありますが、ここ法起院の別名を長谷寺開山坊と言います。

十三重石塔の向こう側に見えているのが、葉書の木と言われる多羅葉樹です。

徳道上人沓脱ぎ石

徳道上人沓脱ぎ石

御廟所の前に、「上人沓脱ぎ石」と呼ばれる石がありました。

触れると願いが叶うと言われるスピリチュアルな石です。法起院は徳道上人のご隠居の場所でもあり、上人自ら境内の松の木に登り、法起菩薩となって遷化したと伝えられます。木に登る際、この場所で靴を脱いだとされ、徳道上人伝説の石として語り継がれています。

沓脱の石案内板

上人沓脱ぎの石の案内板。

法起菩薩となって遷化した・・・お遍路の開祖ともなれば、様々な伝説に彩られるようですね。

多羅葉樹の立札

葉書の木を見たのは、今回が二回目です。

斑鳩の法起寺に、初瀬の法起院。どちらのお寺にも、「法起」という名前が付いています。単なる偶然なのでしょうか、それとも何か理由があるのかもしれませんね。

一度葉の裏に認めたら、なかなかその文字が消えない貝多羅葉。昔の音信手段としては大変重宝されていたものと思われます。

法起院本堂

法起院本堂。

本堂にはご本尊の徳道上人像が祀られています。

こぢんまりとした境内にこぢんまりとした本堂。礼堂や舞台を供え、その歴史的価値を今に伝える長谷寺の本堂に比べれば、どこか質素な雰囲気を漂わす法起院の本堂。

長谷寺開山坊

長谷寺開山坊の文字が見えます。

法起院は拝観料も駐車場も無料です。長谷寺参詣の際には、是非足を運んでおきたいおすすめスポットですね。現代社会ではメールが幅を利かせている連絡手段ですが、その昔は葉っぱの裏に文字を認めていたことを思います。

法起院はがき祈願

法起院のはがき祈願は、仏様への真心を込めた手紙です。

祈願葉札に想いを託し、それぞれの願い事成就へ向けての日々が始まります。

はがき祈願志納金

志納金は300円。

長谷寺のぼたんを楽しんだ後、まだ訪れたことのなかった法起院へお参りしてみて良かったです。今まで素通りしていましたが、これからは長谷寺参詣とセットでお参りしようと思います。

徳道上人御廟所

徳道上人の御廟所。

法起院の住所は、奈良県桜井市初瀬776です。

近鉄長谷寺駅から徒歩15分ほどでアクセスすることができます。