奈良県にふさわしい「県のさかな」として金魚、鮎、甘子(あまご)の3魚種が制定されています。アユやアマゴは食材としても人気ですよね。
甘子(あまご)。
サツキマス(サクラマスの近縁)の河川型の魚です。
赤い斑点のアマゴ!友釣りの鮎
アマゴはヤマメと似ていますが、赤い小斑点があるのがアマゴの特徴です。
初夏に旬を迎え、川魚の中でも一二を争う美味しさです。塩焼き、魚田、唐揚げなどにすると喜ばれます。
アマゴは奈良の山間部の川の水を利用して、昭和40年代から養殖されています。
奈良県では食用魚としての生産量が最も多い魚です。吉野や宇陀が主な産地で、渓流釣りの対象としても人気があります。
奈良には山が多く、大和(山処、山都)の地名由来にもなっています。山があればそこには必ず川があります。川があれば滝もある。古代の歴史秘話に彩られた吉野の蜻蛉の滝なども、是非訪れたみたい穴場スポットです。
奈良県大和郡山市ではすっかりおなじみの金魚。
奈良県の魚といえば、やはり金魚を忘れてはなりません。
鮎やアマゴと違って、あくまでも観賞魚としての位置づけです。金魚の養殖産地として大和郡山市は全国にその名を知られています。
初夏の風物詩にもなっている鮎は、言うまでもなく奈良の魚として君臨しています。
吉野川、熊野川、名張川などの産地では、鮎漁が解禁されると、数多くの釣り人たちが友釣りに訪れます。
今後は各種行事、イベントや広報活動などを通じ、魚を育む水環境への関心を高めていく動きが見られそうです。清流を好むアユやアマゴは環境保全のシンボルでもあります。エコと魚は密接につながっていることを再確認したいですね。