イボダイの旬は夏から初秋

イボダイの名前の由来は、鰓の後方上部に見られる黒い斑紋にあります。

イボダイに特徴的な黒斑を、灸の跡である「疣生(いぼお)」に見立てたネーミングです。米国産の近縁種が冷凍で輸入されているのを見かけますが、本種のイボダイの旬は夏から初秋にかけてとされます。

イボダイ

新鮮なイボダイ。

脂の乗った白身はマナガツオにも似ていますが、塩焼きや味噌漬けなどにすると大変美味しく頂けます。暖海性の魚で、北日本で見られることはありません。一般的にはイボダイの名称で通っていますが、関西ではウボゼとも呼ばれています。

ウボゼの刺身!丸い鱗のイボダイ
新鮮なウボゼの刺身。デジカメ写真の整理をしていると、10月半ば頃に入荷していたウボゼ(イボダイ)の写真が出てきました。そう言えばまだウボゼの記事をアップしていないことに気付き、ここにご紹介することに致します。新鮮なウボゼが入荷しました。全国...

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イボダイの目利き!体表の粘液

新鮮なイボダイはお刺身で頂くこともできます。

イボダイの刺身

そもそも、疣(いぼ)とは突起物を表す言葉ですが、イボダイの黒い斑紋に突起物があるわけではありません。あくまでも平面状の皮膚に黒い斑紋が見られるだけです。

イボダイ

疣で思い出しましたが、カマキリの異称に疣毟(いぼむしり)があります。

カマキリを使って疣を撫でれば、イボが無くなるとの俗説によるものですが、このことからも疣(いぼ)が突起物を表していることが分かりますよね。イボムシリ、イボウジリ、イボジリ等々の呼び名があります。

ねばねばした粘液が体表から出ていれば、新鮮なイボダイとして見分けることができます。

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