披露宴という言葉の語源はどこから来ているのでしょうか。
披露宴とは、新たな二人の門出を「広める+宴」に由来しています。披露宴には親類縁者、上司や先輩後輩、先生友人方に二人の旅立ちを広めて、幸せな結婚を祝うという意味合いがあります。披露宴のキーワードは「広」であることを再確認しておきましょう。
新郎新婦の思い出を映し出す映写機がスタンバイしています。
宴の語源に歌あり
披露宴が広める宴であるとすると、宴(うたげ)の語源にも興味が湧きます。
宴はどうやら「歌+餉(げ)」を意味しているのではないでしょうか。「餉(げ)」とは、朝食・夕食を意味する朝餉・夕餉などの言葉でおなじみですが、食事のことを意味しています。食事や歌を楽しむのが宴であるとすれば、現代人も納得ですよね。
宴(うたげ)という言葉の起源には、もう一つ面白い話が伝わっています。
宴の席で、手を打ち合って遊ぶ。お酒が回って陽気になり、手を打ち合って騒ぐのは今も昔も変わらない姿です。手を打ち合って遊ぶから宴(うたげ)、そんな解釈もあります。宴会の歴史を辿れば、直会(なおらい)に行き着きます。祭事で神様にお供えした神饌を、祭事後に皆で頂く直会。今も神社のイベントの後に行われている習慣ですね。
披露宴の鏡開き用の枡。
和婚によく似合う樽酒は、当館の披露宴でも人気を集めています。
結婚披露宴は大広間で執り行われます。大広間という言葉の中にも、披露宴の語源になった「広」という字が含まれています。昨今の披露宴は規模が小さくなりつつありますが、皆に広める披露宴は、やはり盛大に催しておきたいところです。
当館の中庭でロケーション撮影に臨む花嫁。
披露宴にお祝いの歌は付き物です。
新郎新婦の友人代表がウェディングソングを歌うのが定番ですが、今の流行歌は何なのでしょうね。華やいだ幸せが長く続くことを願う「さきはい」を胸に、一同が集う披露宴に幸多からんことを祈念いたします。