10月の結婚式シーズンに、大神神社境内を散策して参りました(2014年10月執筆)。
ブライダルシーズンとあってか、白無垢姿の花嫁様が巳の神杉前で記念撮影をされていました。黒いスーツに身を包んだ美容着付け担当の方が、最終チェックをされている様子が印象深く思い出されます。晴れ着姿の花嫁様に出くわすと、なぜか有難い気持ちになりますね。
大正楼の客室生駒。
参集殿に立ち寄った際、今までに目にしたことのない「結婚記念算賀祭(さんがさい)」と題するチラシがありました。
10年目錫婚式、20年目磁器婚式、30年目真珠婚式
結婚記念算賀祭とは、金婚式や銀婚式を祝うためのものです。
大神神社で挙式された後、節目の年に二人の記念日を祝うことは意義深いものですね。
大神神社儀式殿と奉納菊花。
昨年度までは確か、参集殿から祈祷殿へ向かう途中に展示されていた記憶がありますが、今年は祈祷殿前の広い斎庭の片隅で奉納菊花展が催されていました。
三輪神社の夫婦岩。
結婚記念算賀祭のチラシによれば、結婚1年目から60年目までの結婚記念日が案内されています。
1年 紙婚式(かみこんしき)
2年 藁婚式(わらこんしき)
3年 革婚式(かわこんしき)
5年 木婚式(きこんしき)
7年 銅婚式(どうこんしき)
10年 錫婚式(すずこんしき)
12年 絹婚式(きぬこんしき)
15年 水晶婚式(すいしょうこんしき)
20年 磁器婚式(じきこんしき)
それにしても、色々あるものですね。お恥ずかしながら、初耳の結婚記念日も幾つかございます。夫婦の絆を年数を重ねるに従い徐々に強くしていく、そんな思いが伝わって参ります。大神神社の結婚記念算賀祭は、この後もまだまだ続きます・・・。
大神神社御用達大正楼の中庭。
結婚20年目の磁器婚式を終えたら、次は25年目の結婚記念日を迎えることになります。
25年 銀婚式(ぎんこんしき)
30年 真珠婚式(しんじゅこんしき)
35年 珊瑚婚式(さんごこんしき)
40年 ルビー婚式
45年 サファイア婚式
50年 金婚式(きんこんしき)
55年 エメラルド婚式
60年 ダイヤモンド婚式
以上をもって、結婚記念算賀祭のフィナーレとなります。
結婚記念算賀祭のチラシには、結婚記念日の由来が記されていました。以下にその内容を抜粋させて頂きます。
結婚記念のお祝いは、明治天皇が明治27年3月9日に、大正天皇が大正14年5月10日にそれぞれ御成婚25年をお祝いになられ、民間でもこれに倣いお祝いする様になったと云われています。
元来、天皇家と大神神社には深い関係があります。
大神神社に鎮まる大物主命の娘に当たる人物が、初代神武天皇の妻とされます。また大神神社境内には、第10代崇神天皇を祀る天皇社が鎮座しています。今年の11月には、平成の天皇陛下による大神神社御親拝が予定されています。
改めて大神神社の神格の高さを思います。
大神神社挙式後に当館で披露宴を催されたお客様の中にも、お宮参りや七五三のご会食でご来館頂く方が多数いらっしゃいます。長いライフスパンの中で、節目を祝う記念日として結婚記念算賀祭の認知度が高まっていくことを祈念いたします。