大安土曜日の結婚式。
毎年婚礼の多い10月ですが、大安吉日ともなれば早い段階から予約が埋まります。
旅行シーズンとも重なり、客室の手配には余念がありません。挙式前日にご宿泊頂くことになり、空室をチェックしてみたところほとんどの部屋が埋まっていました。何とか ”花車襖” の部屋が空いていたのでお通しすることになりました。
大広間に婚礼料理を並べます。
柿や安納芋など、秋の味覚をお楽しみ頂きました。まだ旬には早いですが、大和伝統野菜の「大和真菜」も出回り始めたため胡麻豆腐の材料に使ってみることにしました。
幸せをイメージさせる花車
伝統文様の御所車はよく知られますが、花車(はなぐるま)は少々珍しいかもしれません。。
御所車とは少し趣が違いますが、より華やかな印象を受けます。
花車の布張り襖。
布団を収納する扉に張られています。
本来でしたらおトイレ付の奥座敷にお泊り頂くのですが、生憎当日の空室はこちらのみでした。出来るだけ長く、花が咲き続けますように・・・その願いが ”幸せ” という言葉の語源になったと言われます。
花を見ると幸せを感じます。
万人共通の、理屈を抜きにした感覚ですね。古今東西、人は皆華やぎを求めたのでしょう。
この時期の柿はまだ刀根早生です。
11月に入って秋も深まれば、富有柿が主役の座を担います。
大正楼中庭。
山灯籠や濡鷺型灯籠の配置は、大正時代創業時のままです。
新郎新婦様、並びにご親族の皆様方、この度はご結婚おめでとうございました。大神様のご加護の元、どうぞ末永くお幸せにお過ごし下さい。