大神神社の結婚式が執り行われる儀式殿の左脇。
そこに、病気平癒の神様・狭井神社へと通じる「くすり道」があります。くすり道を登り始めると、左手の手すりの上にカマキリの姿を発見致しました。
くすり道で見つけたカマキリ。
カマキリの古語は蟷螂(たうらう)と言います。発音の上では、「とうろう」です。
大きなものに立ち向かう蟷螂が斧
夏休みの昆虫採集ではおなじみのカマキリ。
なぜか秋の季語として知られます。私も小さい頃は、ショウリョウバッタやトノサマバッタと共に、たくさんのカマキリを三輪山麓で捕まえた記憶があります。
大神神社拝殿前には、涼を呼ぶミスト装置が登場していました(2013年夏)。
地球温暖化の影響からか、猛暑日と呼ばれる日が徐々に多くなって参りました。
「蟷螂が斧(おの)」という言葉があります。
カマキリが前足をもたげて、大きなものに立ち向かう様子から自分の力を顧みず、強大な敵に反抗する例えに用いられます。自身の斧を持ちあげて相手を威嚇する様は実に勇ましく感じられます。その一方で、獲得した獲物をおちょぼ口でむさぼる様子は、どこか滑稽でさえあります。
カマキリの別名を蟷螂(いぼじり、いぼうじり)とも言います。
堤中納言の虫めづる姫君には、” いぼじり、かたつぶりなどを取り集めて ” などと出てきます。カマキリが昔から日本人に馴染みの昆虫であったことがうかがえます。
くすり道を登り切った所。
右手へくすり道を下って行けば、大神神社儀式殿・祈祷殿へと通じています。真っすぐ進んで行けば、左手にに杜氏の神様である活日神社が鎮まります。ここは酒の神様であり、薬の神様でもある大神神社境内。日本有数のパワースポットと仰がれる霊気がそこかしこに漂っています。
なでうさぎが鎮座する参集殿の前にも大型のミストが備え付けられていました。
真正面が到着殿、左手が参集殿の入口です。
夏真っ盛りの大神神社境内にカマキリの姿を確認し、なぜかほっとしたような気分に浸りました。