サザエの肝は苦いことで知られます。
ところが、肝の先端部分に当たる生殖腺は苦くありません。とてもクリーミーで、美味しいことをご存知でしょうか。是非美味しく頂きましょう!
サザエの肝。
ぐるっとトグロを巻く先端部がおすすめの部位(生殖腺)です。
貝剥きでサザエの身を取り出すと、貝柱の下に連なって出てくるのが肝です。貝柱の下から生殖腺までの部位は苦味を感じる部分となります。俗に砂袋と呼ばれ、廃棄する人も多いですね。
コクのある生殖腺ですが、生殖腺の色によって雌雄が分かります。
白っぽいクリーム色が雄で、深緑色が雌とされます。
勾玉を思わせる生殖腺!生食も可能
春先から初夏に向けて旬を迎える栄螺(さざえ)。
この時期のサザエは産卵期前で、たっぷりと栄養分を蓄えています。肝を食すのも旬の栄螺がいいでしょう。
サザエとマゴチが入荷しました。
海産物としては、ちょうど同じ時期に食べ頃を迎えます。
伊勢海老の姿造り。
5月下旬の禁漁期に入りましたが、運良く市場の生け簀に活かされていました!長ハゲやハマチ、ナミ貝、イクラなども盛り付けます。
真ん中がメスで、両端がオスですね。
生殖腺の上の“肘当て”のような部分に注目してみます・・・
同心円状に輪っか文様が広がります。とても綺麗な模様ですが、この部分が砂袋です。勾玉のように丸まる生殖腺や、波紋のように広がる砂袋を見ていると、創造主の計らいを感じずにはいられませんね。