今からちょうど11年前に訪れた植山古墳。
橿原市五条野町に推古天皇の植山古墳があります。
近鉄岡寺駅から徒歩15分ほどのアクセスで、周辺には見瀬丸山古墳や孝元天皇陵などが点在しています。
ロープが張られ、立入禁止になっていました。
植山古墳はどうやら史跡公園として整備が進められているようです。
推古天皇と竹田皇子!二基の石室を持つ双室墳
植山古墳は丸山古墳の東に位置しています。
2002年に国の史跡に指定され、着々と歴史公園としての整備が進みます。
植山古墳を案内する道標。
推古天皇といえば、聖徳太子が活躍した時代を思い起こします。仏教が我が国に定着し始めた頃とも重なり、歴史的に見ても大変貴重な時代でした。
実はこの植山古墳、推古天皇のみならず、その子の竹田皇子(たけだのおうじ)も埋葬されていることで知られます。
古墳の形状は長方形墳で、1つの墳丘に2基の巨大な横穴式石室を有する双室墳なのです。双室墳・・・つまり、竹田皇子と皇子の後に合葬された推古天皇の2基の石室がある古墳ということですね。
植山古墳の石室の写真でしょうか。
推古天皇は亡くなる前に遺言を残したと伝えられます。
その当時は不作が続き、新たな古墳を設けることは民の負担につながると考えた推古天皇は、自らの亡骸を息子の竹田皇子の墓に葬ることを希望したというのです。
植山古墳の向こう側に見えるのは、大和三山の畝傍山。
果たして真相のほどは?
考古学の謎は深まるばかりですね。
工事中を案内する看板。
植山古墳の位置する場所は、推古天皇のお宮があった場所からもほど近いことが分かります。蘇我氏の大邸宅跡や聖徳太子生誕の地と伝えられる橘寺へもすぐにアクセスすることができます。植山古墳周辺は住宅地になっていますが、コアな歴史ファンにはおすすめの古墳だと思われます。
【植山古墳のYouTube動画】植山古墳公園!素戔嗚命神社から高松塚を歩く